タコ部屋 in the foot

伊豆見工業の主の仕事はプラントや高速道路のライニング工事 足場工事　半年は出張に出てる よって恋人に会う時間も少なくなる。

入社そうそう福島に出張である
福島の出張は年間に必ずあり、泊まるビジネス旅館も長くお世話になっているらしい
「角八旅館」ポーカーのテーブルゲームが階段脇にあり得点を換金してくれる 僕はギャンブル運がないので手は付けない

福島の出張のメンバーは僕と梅さんと職長の青野さん 後日 他の会社から作業員が合流する

職長の青野さん一回り離れた30代 スイッチが入ると制御不能 

免許はない 教官とケンカして取らなかったが車は運転できるし、重機の免許保持
付き合っていた彼女の親の首を締めたことがあると聞いた。学生時代は山下公園で集団とケンカをして顔がサッカーボールのように腫れたと、苛ついてる時は車のスライドドアは閉めず運転手はそのまま高速を走らなくてはならない

とても字が綺麗な
普段は穏やかな懐っこい人

福島は火力発電所のプラントの工事
稼動が停止したピットの中に潜り込む　
酸素濃度を測り安全が確保されてから作業開始。合流した作業員の方々 その一人の小野さんは組を抜け今は土木会社に入り仕事をしている　小指は無くどもりが強い

ピット内で防毒マスクもせずライニングをしてると徐々にラリって、小野さんみたいにどもりヘロヘロになって地上に出る
酷くなると持っている材料が硬化して煙が出てるのも気がつかなくなる、こうなると退場である

ヘロヘロになっても酒を飲み 夜の小名浜に消えていくおじさんたちに僕は刺激され続けた