3月のアイルランドは、やっぱりセントパトリックスデー☘️
3月のアイルランドといえば、やはりセントパトリックスデー🇮🇪
近年では東京の原宿でも比較的大きなパレードが開催されるようになったので、名前を聞いたことのある方も多いかもしれません。
今日はアイルランドで最も有名なイベント、セントパトリックスデーについて。
①そもそもセントパトリックスデーって何?
3月17日はアイルランドの守護聖人である聖パトリックを讃える日。
聖パトリックとは、5世紀のアイルランドに初めてキリスト教を持ち込んで広めた実在の人物。
アイルランドの海賊にさらわれて奴隷になった経験がるにもかかわらず、その悲劇を逆に解釈し、「自分を虐待したアイルランド人に神の道を教える」ことを自分の使命とした偉人です。
彼についてはいろんな伝説が残っていますが、一番有名な逸話は、アイルランド島に蛇がいないのは、この人が追い払ったからというもの。
悪しき蛇の大群に襲われた聖パトリックは、その復讐に全ての蛇をアイルランド島から駆逐したのです。
その他にも、33人の死者をよみがえらせたなどの伝説があります。さすがにこれは無理があるストーリーですが、実話をモチーフにした逸話は過去の人々が何を恐れ何に敬意を示していたのか知る手がかりになり、面白いですよね。
②どんな風にお祝いするの?
聖パトリックを讃えて、大小様々なイベントが行われますが、メインイベントは、メインは市街で行われるパレード。
全行程2.5KMほどで、ダブリンのメインストリートの1つであるパーネルスクエアから始まり、最後にセントパトリックス大聖堂まで続きます。
キラキラと夢の世界のようなフロート車、シルクドソレイユを思わせるような道化師達、色鮮やかなコスチュームに身を包んだパフォーマー達が、個性的な出し物と共に歩きます。
各国の歌を演奏するブラスバンドや、手品を披露しながら歩く集団と、パフォーマンスの種類も様々。
また忘れてはならないのが、セントパトリックスデーのテーマカラーである緑色。
みんな緑色の服やアクセサリーなどを身につけ、パレードを見たり、パブに繰り出します。見出し画像のようなコスプレする人もたくさんいます。
パブでは緑色のギネスや、ビールの泡の上にシャムロックの泡アートがなされ、パトリックスデーが盛り上がります。
エメラルド島と呼ばれる自然の美しい島アイルランドが、文字通り緑色に染まる日です。
③注意点 治安と天気
楽しいことばかり書いてきましたが、ここでセントパトリックスデーの注意点を2つ。
1つ目は治安。ヨーロッパの中でも比較的治安がいいとされるアイルランドですが、パレードには多くの観光客を狙ったスリが多発します。
私も以前、パレードを夢中になって見ているときに、スリにポケットに手を突っ込まれました。
すぐに気づいて思わずその手を掴んでしまったのですが、強い力で振り払われ逃げられました。何もとられませんでしたが、手を掴んでもみ合いになってしまったので、私のコートのポケットは破れてしまいました(泣)
もう1つの注意点が、天気です。
3月の半ばなのでそろそろ春めいた陽気を想像するかもしれませんが、アイルランドはまだまだ寒いです。
特に小雨が降ると、一気に体感温度が下がります。パレードの場所取りをするために朝から長時間、外に待機する場合もあるので、寒さ対策はきっちりしておくといいと思います。厚底のブーツを履くなど、足元からの寒さ対策がお勧めです。
アイルランドは本当に雨が多いのですが、悪いことばかりではありません。小雨の後は真っ青な空に虹がよくでます。2重や3重の虹を見ることも珍しくありません。
セントパトリックスデーのもう一つのシンボルに緑色のおじさんの姿をした妖精、レプラコーンがいます。
レプラコーンは虹のふもとに金貨のたくさん詰まった壺を隠していると言われています。アイルランドのおとぎ話には、虹や妖精が出てくる話も多く、美しいアイルランドの自然を彷彿とさせます。
ラジオ番組出演のお知らせ
3/20(月)放送のJAM THE PLANETにて、アイルランドについてお話しさせてもらいました。テーマは、セントパトリックスデーと、アイルランドと日本の意外な貿易関係。
下記のSpinearでアーカイブを聴くことができます。
10分程度なので、お時間があれば是非聞いてみてくださいね。
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