医のトリビア

第1話 糖尿病についてーその2

 血糖値が上がる原因は「カロリー」ではなく「炭水化物」だというお話をしました。その炭水化物というのは「糖質」+「食物繊維」のことです。

 人間はウサギさんとは違って、草食動物ではありませんので、食物繊維は消化でしません(栄養になりません)。というわけで、食物繊維が多いものほど血糖値はあがりにくい、ここまではみなさん知っていると思います。

ここからが重要

 さて、みなさんの大好きな白いごはんですが、150gで角砂糖に換算すると何個分くらいの糖質が含まれていると思いますか?

ごはん150g = 角砂糖 14 個

玄米150g = 角砂糖 13 個

 です。コンビニのお弁当で、ごはんは200gぐらい。牛丼の大盛で320gくらいです。カレーライスの場合、だいたい角砂糖35個ぶんくらいです。

8枚切りの食パン1枚 = 角砂糖 5 個

玉ねぎ1個 = 角砂糖 5 個

 もし、3食ともごはんを180g食べたとしたら、1日で角砂糖 60 個、1週間で420 個、一か月で1800 個、1年では約 22000 個食べることになります。

 炭水化物は体の中でブドウ糖に変わります。これをエネルギーに変えるときに、すい臓で作られるインスリンというホルモンが必要になります。

 炭水化物をたくさん食べると、このインスリンがた~くさん必要になりますからすい臓はもう、全力ダッシュ状態が続いてしまうわけです。

【 続く 】

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