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はじめてのリミックス曲の作り方、の件 : 音楽雑記13

どうも僕です。IRAKAです。

お久しぶりでございます。2月は、とあるリミックスコンテストに参加するため、応募曲の制作に掛かりっきりでした。

このコンテストです(応募は2024/3/3に締切済み)

リミックスなんぞやったことはないし、当初は乗り気ではなかったのですが、主催者側のアカウントがつぶやいた誘い文句にまんまと乗せられて参加を決めました。
(本大会のテーマは「挑戦」、とか「絶対に得るものがある」とかだったかな。。で、実際に得るものはありました、が詳細は後ほど)

でも、結果の見込めないタスクにリソースを注ぎ込みたくない打算的な私は、長くても1週間くらいで仕上げたいと思っていました。
が、終わってみれば3週間…応募期間のほぼ全てを使って、ようやく1曲を完成させることができました。。

そうして仕上げた渾身の一曲なので、皆様に是非聴いていただきたいのですが、残念ながら著作権の関係で公開ができず。
(コンテストで優勝すればレコード会社からリリース、という形でお披露目になるそうです)

主催者からの通知(ファイナリストにはまた連絡するね!てことは音沙汰無ければ落選か…)

ということで、活動報告としてお伝えすることは以上なのですが、ここからは私のようなリミックス未経験者に向けて参考になれば、と思いまして私なりのHOWTOを書かせていただきます。


リミックス曲の作り方(IRAKA流の手順)

リミックスの手法に正解なんてありませんし、私もバリバリ我流&素人なので、繰り返しになりますが参考程度で。何かのヒントになったり感じるところがあったりすれば幸いです。

さて、初リミックスに挑戦するにあたって、私は以下のルールを自分に対して課しました。
ある程度の縛りを設ける事で、自由すぎてとっ散らかるリスクを避けることが狙いです。

ステム以外の音源は使わない

これは一番最初に決めた事でした。普通はむしろ逆で、ステムを極力使わない方がリミックスとしては一般的な気がします。(巷にあるリミックス曲を聴いての私見なので、実際はどうなのかは分からぬ)

ちなみにステムとは、原曲の音データのことで、楽器やボーカルなど個別に分かれたファイルになったもの

何故そうしようと思ったかというと、よほど明確な完成形がイメージできていないと、新たな音源を追加して「とっ散らかってしまう」危険性が高い、と判断したからです。
結果としては正解だったと思います。ステムだけではオリジナリティを出すことが難しいのでは、という懸念はありましたが、音色を大幅に加工することでそれは払拭できたと思います。
何より、制作過程の様々な選択をほぼ迷わずに進められたのは大きかったです。

キーとテンポは変えない

これは正直言って自発的な課題ではなく、今の自分はそこまでやるスキルは持っていないな、という自己分析の結果論でした。
課題曲がボーカルものなので、キーを変えたら編集作業が格段に増えてしまうだろうし、テンポを変えると曲の印象がガラッと変わってしまうので、コンセプトをガッチリ決めておかないと迷走しそう‥と考えたためです。
(ただ、リミックス後の曲イメージに合わせて、テンポは若干変更しました。128BPM⇨134BPMなので本当に気持ち程度ですが)

リファレンスを決めてから取り掛かる

課題曲を聴いてファーストインプレッションで、無意識でお手本曲を設定していました。
でも、何のガイドラインも無しに初めてのリミックスを進めるのは無謀だと考えていたので、もしお手本曲が浮かばなかったとしても、無理にでも何かの曲を参考にしていたと思います。
ただ、最終的には当初設定したお手本曲とは程遠い仕上がりになりましたが。まあ、臨機応変ということで。。

⇧当初のお手本曲、エイフェックスツイン

⇧完成形の参考曲、ペンデュラム

⇧こちらが課題曲、iamSHUM


リミックスに挑戦するメリット

ここからはおまけですが、私が初めてのリミックスに挑んでみて収穫だった、と感じたことについてご紹介します。
リミックスへのトライに躊躇している方がいたら、参考になれば幸い。

プラグインは色々持っていると良い

昨年末から色々とプラグインを買い漁り始めて薄々気付いていましたが、やはり色々持っていると音作りや編曲アイデアの選択肢が拡がるな、とリミックス作業を通じて確信しました。
要するに道具ですから。使いようではありますが、色々あれば色々できるのは当然の話。
(もちろん持っているだけでは意味ないので、ある程度使いこなせるように勉強と習熟は必要ですが)

プロの音源はとても参考になった

これは予想外の収穫でした。曲の構成だったり、音の重ね方、FXの使い方、などなど、ステムで別々に聴けるからこそ分かることが沢山あって、とても勉強になりました。
曲としてパッケージされた状態(マスタリングされた2mix)だと耳コピでは(各パートの解析レベルのことは)無理がある、と感じました。これはステムだからこそ研究できる面があるな、と。(よほど高性能なモニター環境があれば、ある程度は可能かもですが)
今後も勉強したいときは、ステム目的でリミックス大会に参加するのもアリかも、と思っているほどです。

自分に足りないもの、目指すべきものがなんとなく見えてきた

プロの音源を触ることで、自作曲(自分のスキル)と比べた時の差(課題)みたいなものがなんとなく把握できました。
頑張れば差を埋められそうなものから、現時点ではどうすれば良いか分からないもの、当分はどうにも解決できなさそうなもの、とおおまかに整理することができたように思います。
(例えば、歌のうまさや録音環境のチープさはどうにもならない要素、ですが、編集を工夫すればまだいくらかは挽回できるかも、という感触を得ました)
それが分かったところで何?という話もありますが、次にやるべきこと、やりたいことが少し明確になったので、その意味では十分収穫だったと思います。



ということで、はじめてのリミックスでした。未経験の取り組みだし勉強のためと割り切って、人様に聴いてもらえなくてもOK、と思っていましたが、いざ完成すると自作曲でなくてもやはり誰かに聴いてほしい!
(全然割り切れてないッ!)

制作画面はこんな感じでした

ちなみに今回のリミックス曲を、今年の抱負で掲げていた「トラックメイカーとしての制作開始」の第一弾とさせていただきます。(目標には全然届いていないけど)


それでは最後に、今回のリミックス曲は公開できないので、代わりに先月発表した新曲を置いておきます。気が向いたら聴いてくださいよろしくお願いします!


できればチャンネル登録もお願いいたします(^^;)



Best regards
IRAKA

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