ウインブルドン2021での気付き

EURO2020のウェンブリー・スタジアムに続いて、今夏の2つ目の聖地訪問は、ウインブルドン2021。想像してたより、いろんな世界が見れて興味深かった。まず知ることが次への一歩ということで、備忘録的にメモ。


気付き①:映像と会場観戦は全く別物。

有名な丘(Henman Hillというらしい)でピクニック気分で見た映像のジョコビッチより、第2コートで観た会場の世界ランク62位の選手のほうが、断トツで面白い。

臨場感と緊張感。サーブ前の静寂。ゲームが切れた時のみ入退場可。観客からの声掛けと、選手からの返答。コートと客席が近い。物理的な距離も然りなんですが、選手と観客が話し始めたりする近さ。これがウインブルドンの文化なんだと思い知った。

気付き②:スポーツ観戦を超えた紳士婦人の嗜み

臨場感の中でも観客はお酒(ビール、シャンパン、ピムス)も楽しむ。ドレス、襟付きシャツ、ジャケットが基本で(ドレスコードに近い)、ここは紳士婦人の嗜みと理解。

今年はイギリス国内在住者のみ来場可能だったものの、それにしても白人の方が多くて驚いた。普段よく目にする南インド系、中東系の方々もほとんど見かけず。


気付き③:サステナブル
持ってたチケットは第2コートながら、センターコートから18コートまで、狭い敷地のそこら中で世界ランカーたちが試合を展開。入場はQRコード、試合の進捗は専用アプリでリアルタイム更新され、ポジティブな意味で、紙の時代は終わっていました。
そういえば、ドリンクも再利用可能なプラカップでした。


気付き④:イギリスの懐の深さ
コロナチェックはやっぱりザル。入場前に路上で陰性メールの文面をボランティアがチェックするのみ。会場内も屋外はマスクしない。でも天気が良く、気温も高いためマスクを着用するほうが危険かもしれない。年始には世界最悪クラスの死者数を数えた一方で、ワクチン普及もあり、復興が急激に進む。
今大会も通常化に向けた社会実験の一つ。トライアンドエラーをフットワーク軽くウインブルドンでも試すという、「器量」と「サイエンス」が、イギリスの魅力をとてもよく表している。


思い
日本人の西岡選手(三重県津市出身!)が、ベラルーシの選手とダブルスを組んで参戦。ジュニア選手が一人混じっているのかと間違うくらい身長差があり、でもそれを技術でカバーして、ウインブルドンの舞台に立っていたのが、とても感慨深い。
選手も、観客(政財界)も、日本人、アジア人含めて、みんながグローバルに活躍できる日が待ち遠しい。

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