とてつもない規模の真面目
例えば、考えられる可能性があると思っていた。
何か、みんなが驚くような事実があるかもしれないと思っていた。魔法が使える方法が、ユニコーンを召喚する道具が、誰も考えつかない八百万に対しての解決策があるかもしれないって思っていた。次々と解明されていく宇宙の仕組みのように人間の感情のおさめ方が発表されるだろうと信じたかった。
どこにも見当たらない居場所に縋りながら時間を稼いでいくことに飽きてきていた。本当は24時間自己顕示をして承認されたかった。
努力は報われるって早く信じなさ