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練習が自信とモチベーションを高めてくれる:阿部利樹

考えなければタイムは伸びない

「中距離種目で日本インカレに出場し、活躍する」という志を持って環太平洋大学に入学しました。入学後に感じたことは、大学では高校と違って自分で考える部分が多いなということでした。すべてを指示されるわけではないため、考えて練習をやっていかなければタイムを伸ばすことはできないと思い、そこから、どのように取り組めばタイムが伸びていくのかを考えながら前向きに取り組むようになっていきました。

ハイレベルな練習で飛躍

1年目は、800mと1500mで自己ベストを出すことができました。1500mでは、中四国個人(中四国学生選手権)で、学生個人の標準記録である3分54秒に迫る3分55秒09を出すことができました。あと少しで初めての全国大会出場は逃しましたが、大きな手ごたえを感じることができました。周りに自分よりも速い選手がたくさんいたこと、全国で活躍している人たちとレベルの高い練習をできたことが成長に繋がっていったと思います。

はじめての停滞

一方、中四国インカレのメンバー入りと1500mでの全国大会出場を目標にした2年目はまったく結果を残すことができない1年間となってしまいました。自分の専門としている種目で自己ベストを出すことできなかったのは、陸上競技をやっていて初めてだったのでとても苦しい1年となりました。ポイント練習などでは走れていても試合ではなぜか走ることができないという状態がずっと続きました。なぜ安定して走れなかったのかを振り返った時に、普段のジョグをまったく積むことができていなかったことに原因があると考えました。そこで、中四国個人が終わってから長距離パートに合流し、ジョグの距離を増やすことで、11月の岡山県記録会では5000mで15分18秒と、大幅に自己ベストを更新することができました。レースで思うように走れず悔しい経験をした時に、ただ「ダメだった」で終わらせてしまうと次のレースでも同じことを繰り返してしまいます。なぜ走れなかったのかを考え、次のレースに活かしていくことが、マイナスをプラスに変えていくことになり、思うように走れなかったレースを意味のあるレースに変えることができます。考えて取り組むことが競技力に繋がっていくと考えているので、これからも考えて競技力を上げていきたいと思います。

練習を積むこと自体がモチベーションを高めてくれた

シーズンが終わってからの冬期練習でも、大学入学以降、一番走り込みました。その結果、練習では良い時もあれば悪い時もありましたが、3月の1500mタイムトライアルでは、低温、強風の中で3分59秒で走ることができました。そこで改めて、日々のジョグで距離を積んでいくことが大事だと思いました。練習を積んでいくことで、私は、走れるという自信と練習に対してのモチベーションを高めていきました

全国の舞台で実績を残したい

大学を卒業するまでに成し遂げたいことは、大きな実績を残すことです。まだ、入学してから大きな実績を残すことができていません。このまま大学生活を終えると必ず後悔するので、中途半端な選手で終わらず、実績を残して卒業したいと思います。自分の中で大きな実績とは、全国の舞台に立って結果を出すことです。チームには、全国に出場して活躍している人がたくさんいます。全国クラスの選手と一緒に、同じ環境で練習をできることは、自分にとってとてもプラスなことだと思っているし、恵まれていると思います。また、彼らの存在が「日本インカレの舞台に立って戦う」という目標へのモチベーションにもなっています。高い意識を持ち、陸上競技に真剣に向き合って、考えながら練習に取り組んでいけば、全国の舞台が見えてくると思います。これからも、一つ一つ、目の前の小さな課題を確実にクリアし、レースや練習で走れていない時でもネガティブになりすぎず、今はできていないことをできるように少しずつでも成長し、競技力や人間力を高めていきたいと思います。全国の舞台でしか経験できないことや学べないことがたくさんあると思うので、日本インカレを目指して日々努力をしていきたいと思います。

陸上競技でつけた力を人生に活かしたい

大学を卒業後は、陸上競技で学んだことを活かして、これからの人生を歩んでいきたいと思います。社会に出てからはチームで活動していくという機会はなくなってしまうので、チームで活動している今の時間を大切にし、大学でしか学ぶことができないことに積極的に取り組んでいきます。その積極性が社会に出てから必要になってくると思います。


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