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スパロボ愛好家はゲーム「幻想少女大戦」で弾幕に圧殺されろ

君はプレイしたことがあるだろうか、「スパロボ」を。
スパロボ。ご存じのとおり「スーパーロボット大戦」の略称だ。
昔のロボから最新ロボまで、作品の垣根を越えて数多のロボットたちが集まり、力を合わせて戦うお祭りシミュレーションゲームだ。

一時期の勢いは、そりゃあ凄かった。
毎年のように新作ゲームが出て、アニメにもなり、プラモやらの立体物も大量に出た。
それが今やどうだろう。
最新作「スーパーロボット大戦30」が2021年に出て以来、新作の音沙汰はない。
元気に稼働しているのは、スマホアプリ「スーパーロボット大戦DD」くらいじゃないか。
色んな作品が登場する関係上、作るのが大変なゲームなんだろうな、ということは重々理解している。
しかしそれでも。
新作スパロボがやりたいなあ!と思う気持ち、スパロボ愛好家の皆様にはわかってもらえることと思う。

すっかり前置きが長くなってしまった。
この記事で俺が何を言いたいか、それは、

スパロボに飢えている諸君、君たちは今すぐ「幻想少女大戦」をやるべきだ。

ということだ。
間違いなく楽しめること、請け合いだぜ!

幻想少女大戦とは

元々は「スパロボ」と「東方project」をミックスした同人ゲームだ。
「さんぼん堂」というサークルが、長い時間をかけて製作し完成させた努力と夢の結晶だ。
それが今や、ニンテンドーswitchで遊ぶことができる。
いやあ、いい時代になったものだぜ。
ここまで読んで興味が湧いた君は、以下にリンクを貼っておくので、さっそくダウンロードしてプレイしてほしい。

そして、まだプレイする踏ん切りがつかない人は、引き続きこの記事を読み進めてくれ。
読み終わった後にはきっと、君も意気揚々と幻想入りしてくれることを信じている。

さて、スパロボ愛好家の面々においては、もしかしたら「東方project」がわからない場合があるかもしれない。
今や「東方project」もかなりメジャーになり、幅広い年齢層からの支持を集めていると聞くが、一応説明しておこう。

『少女が出て殺す!』(※殺しません)

一言で言えば、女の子がいっぱい出てくる同人ゲームシリーズの総称である。
女の子がいっぱい出てくる、という点でなんだかほんわかふわふわしたゲームをイメージするかもしれないが、その実態はバチバチの弾幕シューティングだ。油断するとすぐゲームオーバーだ。
出てくるキャラクターたちにしたって、設定や性格が一癖も二癖もあり、ただカワイイとは言い難い。(と言うのも失礼か)
また、音楽も高く評価されており、ギリギリのボス戦を戦いながら聴くその戦闘曲は、テンションを爆上げしてくれる。
そして、派生作品や二次創作作品が、死ぬほど多い。
たとえば「ゆっくり実況」でおなじみの、巫女と魔法使いの生首。あれだって元々は東方の主人公をデフォルメしたものなんだ。
いつのまにか、どこから触っていいのかわからないほどに大きくなったコンテンツ。
それが「東方project」。

…もしかして、情報量の多さに気後れしたかな?
「東方」に触れるのを少々怖がっている気配が伝わってくる。
君、そこで、この「幻想少女大戦」だぜ。
このゲームは、ベースが完全にスパロボだ。
多彩な能力を持った複数のユニットにそれぞれコマンドを与えて戦っていくシミュレーションゲームだ。
精神コマンドなんて「必中」「熱血」「閃き」「ド根性」とマジでそのまんまだ。
つまり、知識比率がスパロボ:東方=10:0でも、そのままプレイできちゃうということだ。

そして、「幻想少女大戦」は、東方初心者に優しい構成をしている。
原作の膨大なキャラクターを少しずつ登場させ、丁寧にキャラクターの性格や人間関係を描き、原作のストーリーをある程度なぞりながら、それでいて燃えるストーリーを展開してくれるのだ。
東方入門編として、非常に適していると言える。
さあスパロボ愛好家の諸君、今ここから、君の東方シリーズへの第一歩を始めようじゃないか。

以下は、箇条書きで幻想少女大戦のオススメポイントを語っていくことにするわよ。
ゆっくりしていってね!!!

弾幕とスペルカード

まずは、スパロボと異なる独自システムについて書かせていただく。
先に述べた通り、東方の原作は弾幕シューティングゲームだ。
敵キャラが雨あられと、画面いっぱいに撃ち出してくる色とりどりの弾幕。
プレイヤーはそれを避けながら、こちらもショットを撃って、敵を倒しながら進んでいくというわけだ。

この弾幕を、スパロボのシステムに落とし込むにあたり、
敵ユニットが弾幕を撃つと、周辺に弾幕エリアが発現する、という形がとられている。
弾幕エリアの中では、地形適応とはまた別に、防御力や回避力、移動力にマイナス修正がかかる。
雨あられの弾幕の中では動きが鈍くなり、被弾率が上がることを表現しているのだ。

一方、弾幕に対応するため、各味方ユニットはいつでも「低速」状態に切り替えることができる。
これは、弾幕を避けるために慎重に移動していることを示し、弾幕のマイナス効果を軽減することができるぞ。

この弾幕システムがあることにより、ただ敵のいる方向に漠然と向かえばいいというわけでなく、
弾幕エリアを避けながら遠回りしていくか、または低速状態になり弾幕の中を突っ切っていくか、と常に選択を迫られ、移動にも緊張感が発生するというわけだ。

そしてもう一つ、忘れてはいけないのが「スペルカード」だ。

骨まで凍り付きなさい。
冬符「フラワーウィザラウェイ」!

スペルカードとは、各キャラクターの持つ必殺技のようなもので、
主にボスの切り札として発揮される。
普通の弾幕が持つマイナス効果に加え、それぞれ特殊な効果(エリア内にいると毎ターン気力ダウン、など)を持つ強力な弾幕だ。

これに対しても、プレイヤーはボスの体力ゲージを削り切ってスペルブレイクするか、規定ターンの間逃げ回り、時間切れを待つかを選ぶことができる。
いずれの選択をしても、そのスペルカードを攻略可能だ。

この「弾幕」と「スペルカード」システムだが、まあ言ってしまえば、地形効果が複雑になったものだ。
しかしこれが幻想少女大戦独自の魅力として、がっつり効いてくるんだよな。
原作再現やキャラクターの個性を出すだけにとどまらず、プレイヤーの選択肢を増やして、細かく判断を迫ることにより、難易度を上げ、プレイに飽きがくるのを防いでいる秀逸なシステム。
最近の本家スパロボにも逆輸入してほしいくらいだぜ。

キャラクター育成の楽しさ

スパロボの魅力の一つに、推しのロボットやパイロットを強化育成し、戦闘で活躍させられることが挙げられる。
幻想少女大戦においてもその魅力は共通であり、奥が深い育成を楽しめる。

各キャラクターには、強さの格に応じた「コスト」が設定されており、強いキャラほど高コストになっていく。
コストの概念と言えば、第二次α等の小隊制で採用されていたな。
キャラが少ない序盤を除き、各ステージにおいて設定されたコスト以下で出撃キャラクターを編成しなければならないため、例えば高コストキャラばかり育成すると頭数が足りない、といったことになりかねない。
一方、もともと低コスト=あまり強くないキャラでも、愛をもって育てることで十分に高コストキャラと肩を並べることができる。

また、キャラクターはそれぞれ「固有スキル」を持っている。
この固有スキルは、複数ある中から一つだけ選択して装備することができる。
これにより、同じキャラクターを運用するに当たっても、プレイヤーによる個性が出てくるというわけだ。
何より凄いのがこの固有スキル、キャラクター1人につき5つくらい用意されているのだが、その名称と効果は、他のキャラクターと(ほぼ)被らない。
本当の意味での「固有」スキルなのだ。
例えば、主人公の霊夢なら、妖怪への与ダメージが上がる「妖怪バスター」、バリアが付く「二重結界」、クリティカル率が上がる「勘」などだ。
魔理沙なら、火力特化の「弾幕はパワー」とか、移動力上昇の「マジックスラスター」とか。
早苗さんの「ファイナルマックスゴッド」なんてお遊びに溢れたスキルもあるぞ。やぁってやります!

加えて、本家スパロボの強化システムも据え置きだ。
好きなキャラクターの装甲や運動性、武器をお金で強化できるし、
パイロットポイントを消費して、ヒット&アウェイのような汎用スキルを習得させられるし、
強化パーツを装備させることもできる。

そうだ、俺の推しキャラ「レティ・ホワイトロック」をご存じだろうか?

「東方妖々夢」の1ボスで、寒気を操る能力を持った冬の妖怪だ。雪女みたいなもんだ。
「くろまく~」などと冗談を飛ばすこともできる、チャーミングでふわっとしたお姉さんだ。
正直、人気は(ぜんぜん)無いし、強い!というほど強い設定もない。
しかしそんなレティさんを、この幻想少女大戦では無双させることができるのだ。
…もちろんフル改造して、スキルも潤沢に取得させ、ハロ(※陰陽玉)を装備すればな!
いやいや皮肉で言っているわけではない。
レティさんレベルの弱小キャラが無双できるってことは、愛さえ注げばどのキャラだって大活躍できるってことなんだぜ。

君もお気に入りのキャラを見つけ、じっとりとした重たい愛を乗せて、ボスをメタメタにやっつけようぜ!

そして、燃えて泣けるストーリー

最後に。
ストーリーについては多くを語れない。
いや、語りたくない。
せっかくこれからプレイする君の楽しい体験を、阻害したくないからだ。

ただ、

良質なクロスオーバーに加え、自然なオリジナル展開。

熱く燃えるバトル、戦いの中で進化する少女たち。

そして、涙。嬉しい時にも、涙は出る。

これだけ揃ってて、楽しめなかったら、嘘だぜ!

この記事を読んでくれた君が、お気に入りの幻想少女と共に異変を解決してくれることを、心から願っている。

夢の果てで、また会おう。

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