見出し画像

【今日は何の日?】国際家族デー〜パートナーの価値観知っている?〜

皆さんこんにちは、今月のGenderTech Letterをお届けします!
さて、5月15日は「国際家族デー」であることを知っていますか?


「国際家族デー」とは?

国際家族デー(英語:International Day of Families)とは、「家族に関連する問題の認識と理解を深め、課題解決促進する」ことを目的としています。1989年12月と1993年の国連総会を経て、毎年5月15日を「国際家族デー」と決定したところから始まり、26年間毎年取り組むべきテーマが発表されています。

国連は、家族を「社会の基本単位である」と認識しており、社会の基本単位を支援することは、社会のあらゆる問題解決に繋がることを示しています。
そのため、国が家族について考えることは、それぞれの家族が幸せであることを目指すため課題解決を行うことはもちろんのこと、社会にある構造的な問題について考え理解するきっかけにもなるのです。

国際連合広報センター「国際家族デー」
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/18905/
国際連合広報センター「家族」https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/social_development/integration/family/

家族の選択肢を考える

日本の家族の形は、昭和から令和と年月を経るごとに多様になっています。「夫婦と子供」が4割を占めていた時代から、夫婦だけ、親一人と子供、共働きなどさまざまな背景を持つ家族が当たり前になりました。けれども、世の中のジェンダーに対するイメージは変化に追いついておらず、多様な家族の形を選択できるようになったものの、皆が生きやすい世の中にはなっていません。

「令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」

内閣府男女共同参画局「令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」では、「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」「家事・育児は女性がするべきだ」と無意識に考えている人が、多いことが分かっています。お互いの無意識の思い込みが、選択肢を減らしてしまい、私たちらしい「家族」を思い描くことが難しくなっています。

だからこそ、ふたりの価値観を共有し、それぞれの「こうしたい!」を話し合う機会を作ることが必要になります。

内閣府男女共同参画局「令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r03/02.pdf

パートナーと価値観を共有するアプリ

ふたり会議

「ふたり会議」は、私達にとって、もっとも身近なツール「LINE」で簡単な質問に答えることで、ふたりの価値観を可視化し、同棲、結婚、お金、子ども、家事分担などふたりの価値観を共有し、将来について話し合う機会を提供します。

どうやって使うの?
まず最初に、11個のテーマから話し合いたいものを選び、約25問の質問に答えていきます。お互いが答え終わると、結果を共有することで、お互いの似ている価値観と、似ていない価値観を知ることができます。

サポートコンテンツ

価値観が似ていたら嬉しいですが、違った場合の「不安」にもパートナーと対話をするための誘い方、価値観が違う時の話し合いのやり方など、サポートコンテンツが充実しています。

例えば、家事分担や家計管理方法の方法などを紹介したアイディア集のコラムでは、いくつもの「やり方」を知ることはもちろん、ふたり会議の質問項目で関係のあるところをピックアップし、話すきっかけを作るコツまで教えてくれます。

調べる中で、「ふたり会議」が大切にしていることにお互いを尊重した「対話」があると感じました。少し話しづらいと感じることでもグランドルールが整っているからこそ安心してお互いを尊重し「一緒に考えよう!」と感じることができました。

ふたり会議
https://sukidayo.co.jp/futari-kaigi

まとめ

日本はまだ、多様な家族の生活を十分に支援することが出来ていません。旧来の男性稼ぎ手の標準世帯を前提にした社会保障制度から外れてしまう人たちが増え、多様な家族の形が増えたにも関わらず、生きづらさを感じる人が多いように思えます。

更に、同性婚、選択的夫婦別姓、など周囲から見たらマイノリティに属する方への支援も同様です。これからも多様な家族が安心して暮らせる仕組み作りが進むといいですね。

日本学術会議社会学委員会社会福祉学分科会「社会的つながりが弱い人への支援のあり方について」
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf24/siryo268-5-1.pdf


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?