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【イベントレポート】「ビジネスパーソンに必要な『SF思考』を身につける」

2022年3月12日、オンラインイベント「ビジネスパーソンに必要な『SF思考』を身につける」を開催しました。

【イベント情報】
・主催 ITビジネスプラザ武蔵交流・創造推進事業運営委員会、金沢市
・日時 2022年3月12日 14:00〜17:00
・会場 オンライン(Zoom)
・内容 SF思考について説明、SFプロトタイピングのワークショップ
【講師プロフィール】
合同会社インディゴ 代表社員
櫻井 智明 氏
慶應義塾大学大学院修了。航空自衛隊、技術専門商社、通信衛星会社で技術を担当した後、インターネットに関する先端IT技術開発、インフラ設計、コンサルティングを行う会社を起業。その後、IT関連及び新規事業支援や技術評価、イノベーション、事業戦略に関するコンサルタントとして活躍。

SF思考とは

まずは、講師の櫻井さんから近年、SF思考が注目され始めた経緯やSF思考とは何かについての説明がありました。

SF思考が持つ「フィクション」の側面に関連して、ホモ・サピエンスの時代にさかのぼった話も登場しました。約7万年前に起こった認知革命(現実には存在しない虚構を信じ、語ることのできる能力によっての変化)により、ホモ・サピエンスは「国」「宗教」「貨幣」を作り、他の人種とは異なる進化を遂げ、地球上に唯一残る人種として続くことになったというのです。

さて、現代に目を戻すと、新型コロナウイルス感染症や自然災害、技術の進化など、世の中はこれまでの経験や常識が通用しない「VUCAの時代」に突入しました。そんな時代だからこそ誰かの予想・予測を鵜呑みにするのではなく、SF的な発想をもとにナラティブ(物語)を描き、他者と議論や共創をもとにプロトタイピングを行う「SFプロトタイピング」がビジネスの現場で活用され始めています。

VUCAとは?
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとったもの。先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態のことを表す。

SF思考を実践する場合、自由に発想することは大切ですが、夢物語を描くのとは違います。あくまでも科学技術に基づいて創作し、その未来の姿から逆算して今何をすべきなのか施策を考えることがSF思考の目的とされています。そうすることで、イノベーションを生み出すことや新規事業開発に活かすことができると期待されています。

SF思考を用いてどのように未来を描くか

SF的な思考をもとにしたSFプロトタイピングについての著書を2011年に出版した、インテル未来研究所のブライアン・デイビッド・ジョンソン氏が提唱するメソッドでは、5つのステップを踏んでナラティブ(物語)をつくります。

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イベント内では、このメソッドに沿って、簡単なワークショップを実施しました。テーマ「2050年、未来の世界を想像する」に沿って各自がナラティブを考え、参加者に共有し、イベントは終了しました。今回作ったナラティブは、ぜひ色んな人と共有し、議論を重ねてよりよいものにしていってもらえたらと思います。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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