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一生かけても追いつかないだろうひとたちへ贈る手紙

お昼を過ぎるまで寝たり、”なにもしない”ということがとても苦手な私にとって、コロナで与えられた、いわば"休息"のようなものはある意味大きな宿題でもあった。どうやってこの有り余っている時間を有効に活用するか?だらだらするのではなく、何か一つでも自分に課題を課したり、目標を設定しなければ、わたしはこの一年を無駄に過ごすことになってしまう、それだけは嫌だ、そう思っていた。ネトフリやアマプラに依存するのではなく、どうにか自分の目標を何かつくりたい、そう思っていた矢先に再会した防弾少年団。"これだ!!!!!"と私の脳は間違いなく信号を送っていた。防弾に再会したときの熱量は以前とは見違えるほどで、当初の自粛生活直前に偶然買っていた韓国語初級テキストをもう一回引っ張り出して、わたしは目標を決めた。

「韓国語を独学である程度までマスターしよう。V Liveやコンサートでなにを話しているか理解できるようにまでなろう。大好きな人たちの言葉は、そのまま、その国の言葉で理解したい。」

こうして始まった韓国語漬け生活。成果についていうと、始めてから半年で、papagoなどの翻訳機にかけることなく、weverseやTwitterなどに投稿される文章は読むことができるようになったし、V Liveも8割近くはリアルタイムで聞きながら内容を分かるようになった。最近はコンテンツも字幕なしで、メンバーの声だけで内容を理解することができるようになってとても嬉しい。。。早口だったり、発音が明瞭じゃないときはまだ苦労することも多いけど…

とにもかくにもある程度までマスターして、いまは4月にあるTOPIK中級の4級合格を目指して奮闘中だ。去年は未知の言語かつわたしにとって一番といってもいいくらい程遠かった韓国語を今年これほど一生懸命になってやるとは思わなかった。この熱意は日に日に増しているように思う。最初は防弾だけを追うつもりだった。好きだと思ったらお金も時間も心ゆくまでかけるタイプであるせいか、防弾に加えて他グルを追うことにしたら自分のキャパオーバーになるのではないかとも思っていたからだ。まあその予定はあとで見事にひっくり返るのですが。


K-POPファンにとって、年末の授賞式はめちゃめちゃ充実していて楽しいものだと思う。各グループ、(活動実績や年数に応じてという面はあるが)かなりの尺が与えられて、広いステージでパワフルかつ豪華なステージを見せてくれる。ほんっとうにこれ楽しいですよね。日本の音楽番組と比べてかけているお金はもちろん、アーティストの方々の熱量もものすごいから、とてもお祭り感があってだいすき。ちなみにこの頃はまだ防弾しかよく知らなかった(他グルペンの方、ごめんなさい…)。でもほんと、沼はある日突然にやってくるのだということはこの年末授賞式シーズンに痛感しました。


最初はTMA授賞式のSEVENTEENだった。スマホから流れてきた曲に、わたしの脳内レーダーが感知した。"この曲めっちゃいい!!!!!やばい!!!!!"これこそがまさにセブチとの出会い、Kidultだった。好みドストライク、しかも調べてみると歌詞もこれまた最高で泣かせにきてる。やばい、名曲発掘してしまった、これはやばい、なんでいままで聴かなかったんだろう(K-POPオタあるある、知るのが遅くて後悔して嘆く、だと勝手に私は思っている)となって、軽い気持ちでダイヤモンドの山をザクザク掘り始めたら、掘っても掘ってもダイヤモンドが出続けていていまもなおそれは変わらず。セブチは高校時代の友人が好きだったグルで、セブチという名前と教えてもらった一曲だけ(しかも曲名は覚えておらず、あやふやな記憶のMVだけ)しか知らなかった状態からスタートしたのですが、うん、セブチ、やばいですね~~~!まずやっぱりなんといっても自作ドルである点(作詞作曲振付まで自分たちで行うアイドルのこと)がすごく大きくて感激してる。音楽を創れること、作詞ができること、創った音楽で人の心を感動させられること、これは無条件にすごいことだと思ってるので….。あと、13人もいるから目立たない人とか出てきてしまうんじゃないかとか勝手に思ってたけど全然そんなことなかったし、みんなおもしろくて優しくて素直で、お互いを大切に思っているのが伝わってくる。韓国人だけじゃなくてアメリカ出身だったり中国出身のメンバーがいるのが個人的にはめちゃめちゃ好みなのと興味深い(大学で政治と文化的な分野を学んでいるせい)。セブチ追い始めて最初の壁は"やばいまじで推しが決まらん、みんな好きなんだけど!!!!!"だった。強いて言うならば95,96lineが好き。でもこれだけは言わせて、ほんとにほんとにブスングァン最高、大好き!!!!!!歌がめちゃめちゃ上手だし(Kidult初めて聴いたときに、なんだこの圧倒的歌唱力、声がよすぎる、という語彙力消え去った感想しか出てこなかった)キャラもツッコミもコメントもすべてが面白い。彼とてもいい。ミンギュとバチバチしてるのもおもしろいし、剛田ジョンハンにいいようにされてるのも好き。マフィアゲーム、正直セブチが一番おもしろくて上手だと思うんだけど、ブスングァン頭切れるし素質と才能の塊だと思う。あとホシくん。最初はあまり興味がなくて(ごめんなさい)後回しにしていたんだけど、Hit the road見たときに、"おまえは気分がよくなくても笑顔で舞台に上らないといけない"って鏡に向かって話していた姿がとても印象に残っていて、そのときから気になり始めて、ゴセ見てたらいつのまにか虜になってました。ホシくんのステージ上でのカリスマ性、すごい、こちらまで鳥肌立つよ。セブチで一番好きな曲はもちろんKidultもなんだけど、Don’t wanna cryがだいすきで。この曲、セブチ好きな友人によるとわたしに最初に布教した曲だったらしくて、つまりわたしが曲名覚えてなかったけど唯一うろ覚えで記憶してた曲だったみたい。奇跡の再会、嬉しすぎる。そしてわたし、なんでその時にはまらなかったんだ、と少し悔しくも惜しくもある。まあ人にはそれぞれはまるべきタイミングがあるのはわかっているのだけど、ね。この曲、ほぼ毎日といっていいくらい見るし聴くんだけれど、どれだけ時間が経っても飽きないし色褪せない名曲だと思う。個人的には2サビ後のブリッジパートのウォヌパートから永遠に抜け出せない。わたしもウォヌから"俺は大丈夫だ、会いたくない"(強がり)を言われた~~いよ~~~!!音楽で止まっているならまだしも、バラエティまで見始めたら本格的な沼だと思っているんだけれど、ゴセ、君、期待を裏切らないよね(笑)、君のおかげで無事沼落ちしたよ。セブチ万歳!!!



お次はTXT。世界では"防弾少年団の弟分"という枕詞がつく紹介をされているけれど、常日頃これに違和感を感じていたところ、crownに出会った。


振付の練習動画だったんだけど、ほんとに声が出なかった。歌といいダンスといい、レベルが違った。冒頭話した枕詞はやっぱりおかしい、必要ないって改めて強く感じた瞬間だった。5人しかいないからダンスが下手だとすぐにわかってしまいそうなものなのに、彼らみんな相当上手だった、だって誰一人ずれないダンスを見せてくれる。5人という人数でも場を大きく見せるダンスを踊ってるし、激しめな振りをいとも簡単そうにやってのけてしまうところに、彼らの相当な努力を垣間見ることができる。あと、なによりも歌。最近The First Takeにも出ていたけれど、歌がほんっっとうに上手だ。こんな陳腐でありふれた言葉でふさわしいのかわからないけど、デビューしたばかりとは全く違う声をしてる。カンテヒョンさん、口から音源って言われてるけどほんとうにそうだと思う。ここにたどり着くまでどれだけ血がにじむような努力をしたんだろう。ボムギュも前にインタビューで"いまの自分に満足したことはない"って話してて、ああ、見つめる先がどこまでも高い、追いつけないほどだ、って感じた記憶がある。ビッヒ関連のアイドルはweverseでメッセージのやり取りができるけど、TXTのみんなはそのなかでも更新頻度が異常に高いし、返信もそれこそ山のようにくれる。超多忙スケジュールのはずなのに、夜中の三時半に大量にリプ返しをしてくれるし、ファンレター読んでるよって溶けちゃいそうにあったかいメッセージをくれるし、つらい思いしてたり病気のファンに対して泣かずにはいられないとびきりふわふわあまくておひさまみたいにあったかいコメントくれたり、とにかくファン思いで努力家で…TXTを見てると、彼らは苦しくなるくらい努力している。歌やダンスの上達だけでなく、きっと、そのなかに自分たちだけの色を探すためにも。だから目を離せないんだと思う。彼らに枕詞は必要ない。彼らが自分自身で、そしてTXTであるだけで特別で、唯一無二なのだから。


最後がStray Kidsだ。スキズ、やばい。ただただやばい。最高。セブチやとぅばをある程度探索して、次はどうしようって思ってた時に出会ったんだけど、2021出会えてよかったNo.1(まだ2月)をあげたいし、2021出会えてよかった曲No.1(2017の曲だけど)は間違いなくHellevatorだ。ダントツ圧倒的独り勝ち。Hellevatorのパフォはじめて見たとき、大興奮で発狂して死ぬかと思った、"Hell+Ellevator=Hellevator"の発想があまりにかっこよくてハイセンスでしびれた。どうやったらそんなにかっこいい言葉を思いつくんだ…(頭抱え)。いまもその衝撃的なハイセンスタイトルから抜け出しきれてません。しかもラップがほんとうにほんとうにほんとうに(×∞)激アツでかっこよくて気分爽快で、申し訳ないくらい陳腐な言葉しか並べられないけど、とにかく形容できる言葉がないくらいにはラップが天才なんです。


彼らの痛烈でダークで激しいラップ、聴いてるだけで口元には思わず笑みが浮かんでしまう。推しは圧倒的チャンビン&ハン推し(ハン寄り)。2019のHeart Beat Liveかな、チャンビンとハンがラップパフォしたcarpe diem っていう曲があるんだけど、ここからまだ帰ってこれてません。


スキズって、本人たちもよく口にしてるけど、色で言ったら圧倒的に真っ黒、ブラック、漆黒の闇。でも、ただ絶望の黒なんじゃなくて、上に行くための、未来を手にするための黒だと勝手に思ってる。だって、彼らの暗くて闇のある歌詞が、どこまでも心地いい。噛みつくようなラップも、ダークで激しいビートの曲調も、聴き手を闇に飲み込むんじゃなくて、"おまえも感じてるんだろ?俺たちと同じ闇や苦しさ。だったら一緒に抜け出すしかないだろ?あきらめてたまるかよ"って横で応援してくれてる感じがする。(あととても私見で申し訳ないのですがチャンビンのラップ、拍の取り方歌い方歌詞などの端々にAgustD感があると勝手に思ってます。)えげつないくらい体にも心にもぐさぐさ刃を突き立ててくるような、いっそ恐いくらいのビートと、咆哮してるかのような激しいラップも、彼らにしか絶対に歌えない。歌ってくれてありがとう。天才的な歌詞とビートを生み出してくれる3Racha、ほんとうにありがとう。ほんとのほんとに、スキズの曲に救われてる。あなたたちともっと高いところに行きたいと思うくらいには虜になってるよ。あなたたちが紡ぐ歌詞もまるで息をするみたいにするラップも、世界観すべてがまるごと好きで好きで大好きだ。初めてスキズに出会った曲のレベルが高すぎて、受けた衝撃の大きさからまだ覚めきれていないけど、ここまでガツンときたアーティストは初めてだよ……多分、私の音楽史史上一生忘れられない曲ランキングTOP5。それくらいHellevatorはさすがとしか言いようのない偉大で大切な曲。スキズもセブチ同様自作ドルで、頭が上がらないほど尊敬してる。AIだコンピューターだという時代に、誰かが作った音楽ではなくて、自分の人生の話や経験を音楽にして創り上げるっていう作業それ自体に感動がこみあげてくる。The First TakeのSlumpをつくったのはハンくんだと聞いたけど、何回聴いても感激と興奮と共感と痛いくらいの苦しさで震えが止まらない。スキズは天才集団だよ…曲を聴くたびに、チャンビンが同級生、ハンが一つ年下という事実に改めて何度も衝撃を受けてる…


ここまでいくつかのグループの魅力を説明(?)してきたけど、最近考えるのは、K-POPアイドルは括りはアイドルだとしてもアイドルじゃなくてアーティストであるということ、そして彼らは先天的に天才だったり才能があったわけではなく、どれだけも血汗涙を流して努力して才能を手に入れたのだということだ。

一つ目に関して話すと、アイドルという言葉は彼らの音楽性にもメッセージ性にも努力にも、そのすべてにふさわしくないような気がするのだ。セブチのエスクプスは、"僕たちはアイドルという概念を変えられるようになりたい"と以前話していたそうだ。アイドルという言葉に、否定的で蔑むようなニュアンスがあるのを彼は感じていたのだろうか。愛嬌を披露する、かわいいところがある、そういうのを抜きにして、彼らが作る曲はすべてに汗も愛も涙もすべてが詰まっている作品で。アイドルとアーティストの間にある壁はなんなのだろう。どこからがアイドルで、どこからがアーティストなのだろう。歌、ダンス、すべてひっくるめてあなたたちは唯一無二の最高のアーティストで、わたしたちに愛も元気も幸せも勇気もすべて与えてくれていると声を大にして伝えたいな、 

二つ目に関しては、私の超個人的な私見ですが、K-POP界にいるすべての人たちがみんなもともと才能があったかっていうとその答えはNoのような気がして…もちろん、もともと歌やダンスの才能があった人もいると思うけど、その人たちが多数派かって言ったらそうじゃない気がするのだ。いまはこれだけ爆発的に世界で愛されてる防弾もメンバーみんなが最初から歌もダンスも一等賞だったかって言ったらそれは違うと思う。TXTもスビンさんは運動が苦手って言ってたけどあれだけのダンス力を手に入れるのに費やした時間と努力は想像に難くないし、メンバーみんなの歌唱力のレベルアップは言うまでもない。セブチは13人という大所帯にもかかわらず一糸乱れないダンスをいつでも披露してくれるし、個人的にはジョンハンさん歌うまくなりすぎだと思う、プロドゥーサーさんもセブチはボーカルラインだけでなくてみんなが歌うことに積極的で欲もあるって話してた。スキズはバンチャンが練習生歴7年で、デビューまでにサバイバルオーディション番組で紆余曲折あったからか、努力することにメンバー全員が貪欲だと思う、作詞作曲ができるのもすべてが才能であるわけではないと思うし、ヒョンジンが"おまえはビジュアル担当でデビューできるよ"って言われて悔しくてどれだけもダンス頑張っていまメインダンサーを務めているっていうエピソードを聞いて心が熱くなった。ここに書いたのはわたしが知っているグループだけだけど、間違いなくK-POP界にいるすべての人がものすごい努力家で、努力し続ける才能があるに違いない。最初からすべてがうまくできなくても、自分の努力で才能を手に入れる、その姿を見せてくれて、証明してくれる彼らだから、わたしはきっと、彼らに惹かれて、どこまでも一緒にいたいと思うのだろう。大切なのは才能があるないではなくて、あきらめずに努力し続けられるか、そして努力の先で”自分”を超えようともがき続けられるか、これに尽きると思う。

考えられないほど努力家なあなたたちを見ると、わたしもまだまだ頑張れるはずだと思わされるし、いつも元気と勇気と踏ん張る力と幸せをもらってばかりで、だからあなたたちのこれからがしあわせだけで満ちていてほしい

"限りや終わりがあるから美しい"と言う言葉はなによりわたしが聞きたくない信じたくない言葉で、人間、幸せな時間に終わりが来ることがなによりの恐怖だと思うけど、いまは彼らがくれた"最高の時間"を噛み締め続けたい、味がなくなるまで。先のことなんて考えないで、いま彼らと一緒にいるこの瞬間、この時間が間違いなくわたしの青春だと言えるから。いままで高校生くらいにやってくる爽やかで甘酸っぱいものが青春だと思ってたけどそれはまさにステレオタイプと先入観でしかなかった、だっていまあなたたちと過ごす時間がこんなに輝いてて愛しくて切なくて恋しくて楽しくてしあわせですこしだけ苦しい、これが青春だなんて、あなたたちに出会わなかったら間違いなく知らないままだった。最高の時間は存在するんだね、いつだって、何歳になったって。


コロナで混沌とした世界で、あなたたちに会う時間だけがまっすぐで、純粋で、しあわせで、笑顔になれて、ちょっぴり涙も溢れるし心臓がぎゅってなるけど、代わり映えしない、毎日同じことしかしない日々で彩りになってくれて、"まだ死ねない"って思う理由になってくれて、ほんとうにほんとうにありがとう。


わたしたち、いつか絶対絶対会おう。支え、なんてものじゃなくて、みっともなくても毎日あがき続けて生き続ける理由になってくれた感謝を伝えられるときが来るまでただ健康でいよう。生きてさえいれば会える、って信じてる。

その日まで、わたしは努力する。どんな小さなことでも、韓国語でも、あなたたちに少しでも追いつけるように。ジョンハンさんが言ってた、"いままではただ水が流れるように生きようだったけど、メンバーたちに出会って、水が流れるように生きるけど、頑張って生きように変わった"この言葉はわたしのお守りだ。


항상 고맙고 미안하고 사랑해요.


この世のつらいこと苦しいこといやなこと、すべて引き受けて、わたしのしあわせすべてを渡してもかまわない、ただ愛してる


210225.


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#LoveHyunjin .


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