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フルリモート、これがなければ始まらない ~リモートワークの裏側②~

ほぼ完全リモートワークだよと知人に話すと「大変だね」と同情されることもあります。
そうなのです。リモートワークのいちばんのメリットは自宅で仕事ができること、だけどそれには自室の職場化というデメリットもセットでついてきます。
「フルリモートで働けるの?よっしゃー!」と応募して採用されて、働き始めてから環境整備にアタフタするのは、リモートワークあるあるですね。

今日の記事では、これからフルリモートで働きたい方にむけて、フルリモートでの勤務に欠かせないツールやあってよかったツールをご紹介します。

フルリモートの必需品

・ネット環境とPC

当たり前すぎますが、とにかくPCとネット環境は必須です。
どちらもスペックは高ければ高いほどいいです。なお、IPTでは会社からノートPCを貸与してもらっています。
わたしは先月までジェイコム回線を使っていましたが、しばしば回線が重くなってしまいオンラインMTGにも支障をきたしたりしましたので、光回線に乗り換えました。今のところストレスなくオンライン業務がこなせています。
光回線と言えどもトラブルはありえるので、ポケットWi-Fiやテザリングサービスなどもバックアップとして持っておくとより安心です。

・キーボードとマウス

ノート用パソコンについているキーボードやトラックパッドは長時間の作業には不向きです。作業してみたらわかると思いますが、ちんまり作られたキーボードはミスタッチの原因になりますし、疲れてしまいます。
会社から貸与されるのがノートPCなら、Bluetooth接続のキーボードや、腱鞘炎対策のされているマウスがお勧めです。
これらの購入費用は、一部または全額会社が負担してくれるととても助かりますよね。IPTでは購入費用のサポートもありますが、まだそういう制度の整備されていない事務所も多いかもしれません。(なお、こういった備品類の購入費用を全額会社負担となると、その物品は会社のものとなり、退職時には会社に返却します)

・PCデスク

ソファとローデスクでとりあえず作業して…なんていう考えは捨てた方がいいです。悪いことは言いません。最初から専用のデスクを用意しましょう!
デスクは広い方が便利です。幅は100cm以上欲しいですね。コーナーを利用するL字型デスクや、電動式のスタンディングデスクもなかなかいいですよ。MTG中は立つ、眠くなったら立つなどルールを決めて使うと身体(特に腰)への負担がやわらぎます。

理想的なリモートワーク環境。PC専用デスクにプリンター、キャビネット、チェア。

・PC用チェア

リモートワークならPC作業用にデザインされた椅子を用意しましょう。
ゲーミングチェアはやめておけ!というのが実際にゲーミングチェアを使って腰を悪くした所員2名からの切実なお願いです。ダイニングチェアやゲーミングチェアで作業をしていたら、1カ月もしないうちに「コ●ヨとかのダサい事務椅子って優秀だったんだな…」と文字通り痛感することになります。

・PCモニター

リモートワークでは、すべての資料をデジタルで参照しながらの作業となりますので、モニターはデスクの延長線上でもあります。事務方なら複数の書類を広げて作業をしますよね。だからモニターは大きめ、最低でも21.5インチ以上のものを用意しましょう。
モニターは2つあるとさらに快適になります。明細書や意見書補正書の中身まで確認する業務があるなら、タテ型モニターもよさそうです。廉価でも十分に使えるモニターは数多くでていますので、ぜひ探してみてください。

・プリンター(スキャナ付きならなおよい)

簡易書留で特許庁へ提出する書類はコピーしたりスキャンしたりする必要がありますから、手元にスキャナ付きのプリンターがあると便利です。
普段わたしは印紙を貼付した書類をコンビニでコピーし(データを逐一削除してくれる複合機を置いているコンビニも増えました)、原本は封入して郵便局で発送。コピーを自宅へ持ち帰り、自宅のプリンターでスキャンしてPDFに変換して提出書類控えとして顧客への報告などに用いています。

・パソコンやOS、アプリについての理解とトラブル時の対応力

仕事の命綱であるPCの挙動がおかしい、他の人とどうも設定が違うみたいで自分だけ不具合が起こる、アプリのインストールがスムーズにゆかない、マニュアルにしたがってみても選択肢が表示されない等のトラブルも、自力解決が大前提です。もちろんSlackなどで同僚の助けを得ながら作業することはできても、システム部門の人がやってきて代わりにPCを操作して問題を解決してくれたりはしないのです。

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意外な盲点

今まで書いたのは、リモートワークの環境には欠かせない大前提でした。
それ以外にも、意外な盲点があります。たとえばクリップ、付箋、のり、筆記用具などの文房具です。これらを自分で買って揃えておかないと、特許庁への提出書類をまとめるクリップがないとか、封をするためののりがないなどの事態に陥ります。

もうひとつ意外な盲点として、郵便局や金融機関が近くないと不便という点が挙げられます。
庁提出書類を簡易書留で提出するには、郵便局窓口へ持ってゆかねばならないですよね。貼付する印紙もたてかえて購入するので、現金も意外なほど使います。
郵便局や銀行まで遠いところに住んでいると、特許庁へ簡易書留を出すたびに小一時間も離席したり車を出したりするはめになってしまいます。

あると安心

リモートワークであると安心できるのは
・宛名等個人情報を隠すスタンプ
・シュレッダー
です。

事務所から自宅へ書類を転送してもらった封筒や、庁提出前に出力したりコピーをとったりした書類を破棄する際に大活躍します。
なお、シュレッダーはクロスカット(細長いそうめん状じゃなくて粉々に切ってくれる仕様)の機種がより安心です。A4判コピー用紙を数枚、1日に1、2回の頻度でシュレッダーにかける程度なら家庭用のコンパクトな機種でも十分です。

参考:(アフィリエイトではありません)

あると癒される

自宅が職場になってしまいますから、オンオフの切り替えを意図的にやるのが大切になります。
通勤する時間をつかって気持ちを切り替えることも、空間を職場/自宅と分断することで気持ちを切り替えることもできないので、ついついいつまでも仕事のことを考えていたりします。
そんな状況で、自宅にあると気持ちが潤うのは植物やコーヒーマシン、ソーダストリーム(登録商標)などです。集中して作業しているときに、ふと緑が目に入るだけでほっとしますし、飲み物はメリハリをつけるのに一役買ってくれます。

また、犬や猫がいると「リモートでよかった!」と感じられます。何しろ一緒にいる時間が長くなり様子に細かく目を配れますから、動物のいる暮らしを満喫できます。

ただし「癒されたい」で動物を飼うのはやめときましょう。動物はお世話が必要ですし医療費は保険が効かないし、時間もお金もかかる存在です。命には責任が伴いますので、軽率な癒しブームには乗らないようにお願いします!ちなみにわたしは猫を癒すのが自分の仕事と思っています(●´ω`●)

フルリモートで週に5日間、フルタイムで働くためには環境整備が不可欠であることがお分かりいただけたでしょうか。
この記事が、事務所をフルリモート化しようと考えている方や、リモートで働きたい方のお役に立ったら嬉しいです。
以前書いたリモートワークの裏側(1)も是非!

posted by Rika