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1月号の見どころ

2023年1月号がお手元にそろそろ届く頃.これから年末を迎える時期ではありますが,本会会誌は1月を迎えました.1月号は毎年,表紙をお楽しみにしてくださっている方も多いかと思います.

表紙デザイン

2023年の表紙デザインにつきましては公募とし,延長はせずに11月1日に締め切りました.応募数につきましては,当初伸び悩んでおり心配しておりましたが,最終的には13件のご応募をいただきました.1次審査として編集委員全員による投票を行い,2次審査として多くの票が入った上位4件について,臨時編集委員会を開催して決定いたしました.

2023年の表紙に選ばれたデザインにつきましては,みなさまのお手元に届いておりまして表紙デザインコンセプトも掲載されておりますので是非ご覧ください.惜しくも選定されなかった作品について,応募者の許可をいただけたものについてノミネート作品としてこちらで紹介させていただきます.

ノミネート作品1

情報処理パターン(プログラミング)の一例である市松模様を背景にしてコンピューター回路基板を拡大したコラムデザインでひと目でわかりやすく読み手に伝わる表紙デザインにしてみました.季節を感じさせるカラーバリエーション.同色系でも濃淡(水色、青、紺色etc)をつけると1 年間を通して区別もつきますし,新鮮な印象を与えます.

編集委員からは,「明るい雰囲気が良いと思いました」「デザインとしての完成度が高く感じました。」「幅広い世代に受け入れられそう」「テクスチャが統一されて良い」といった高評価でした.一方で「やや新規性に欠ける気がします」といったコメントもありました.

最終的に選定できなかった大きな理由としましては,記事タイトルの文字がデザインの一部となってしまっていたこと.実は会誌の記事は毎月掲載するコンテンツが増えたり減ったりしています.毎月それにあわせたデザインをするには現実的ではないとの事情から,選定できませんでした.

ノミネート作品2

デザインはこれまでの会誌の表紙をもとに,情報化が進んだ近未来の都市を画像⽣成AIとフォトショップを使って描きました.

編集委員からは「サイバーパンクな感じとAI生成というキャッチーさが良い」「画像生成AIを使っているのが面白い」といったポジティブなコメントがあった一方で「説明が無いと情報処理感を感じない」「言われないとわからない」「暗いイメージ」といったネガティブなコメントもあり時間をかけて議論をしました.

最終的にはAIを併用したのは本会らしいと思うものの,「応募者ご本人の関与がどの程度か」「選択の基準」などが不明であり,今回は採用を見送ることとなりました.

企画「IT紀行〜研究会行脚編〜」

前回「12月号の見どころ」ではKindleでの販売を取りやめるご報告をさせていただきましたが,やめるだけではなく新しく始まる企画もあります.会誌編集委員会では研究会とのコラボを強化したいよね,という話が前々からあがっておりました.情報処理学会には40を超える研究会があり,こちらの「2022年度 研究会・研究グループ案内」のページにあるように,2022年度も新設の研究会も立ち上がっております.そこで,各研究会がどのような活動をしていてどんな雰囲気なのかを会員のみなさまにお伝えする企画「IT紀行〜研究会行脚編〜」を始めることにしました.1月号ではまずは第0回として研究会についてをお伝えさせていただきます.すでに2つの研究会のご協力のもと取材をさせていただきましたので,来月以降もこちらのコーナーをお楽しみに!

また,取材をさせていただける研究会を随時募集しております.是非ご協力いただける研究会はお近くの会誌編集委員もしくは,情報処理学会事務局までご連絡ください.

その他1月号には,水無田気流さんに書いていただきました巻頭コラム『「処理」と「processing」』,特集「ブロックチェーンで信頼性を担保する」などが掲載されております.人気コーナー「先生、質問です!」はお正月特大号ということで「アカデミアと企業の違いはなんですか?」をテーマに8名にご回答いただきました.

2023年も本会会誌をお楽しみいただき,読者の声をTwitter, SNS等でお寄せいただければ幸いです.