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2024年2月号の見どころ(Vol.65, No.2)

前回の「2024年1月号の見どころ(Vol.65, No.1)」でご紹介した特別解説『「オセロが解けた」を白黒ハッキリさせようじゃないか』(山名琢翔氏執筆)は多くの方からのアクセスがあり,編集委員会でも話題になりました.「オセロ」という老若男女から愛されるゲームが「解けた」とはどういうことなのかをわかりやすい視点から解説してくださったこの記事.まだ目を通していない方は是非ご覧いただければ幸いです.また,2023年10月掲載の『情報処理技術者試験の最年少合格者とご両親の声』(奥村明俊氏執筆)も多くのご反響をいただいております.

本会ではこのように若い子どもたちの活躍にも注目しています.3月15日~17日に神奈川大学にて開催される第86回全国大会でも,「第6回中高生情報学研究コンテスト」(3月16日 12:40-15:10),「情報科学の達人ー新たなる挑戦」(3月17日 10:00-12:00)「IPSJ KIDS」(3月17日 12:20-13:10)といった小中高生の活躍を見ることができます.詳しくは全国大会開催イベント企画ページをご覧ください.(※上記URLは随時更新中ですので情報が不足している点はご了承ください.)

特集「大学情報入試の動向」

今月号の特集は「大学情報入試の動向」です.会誌編集委員会は専門委員会にわかれているのですが,本特集は教育分野の専門委員会であるEWGの方々と情報入試委員会の方々が中心となって企画されました.

今回いつもと異なる点としては,(1) 本特集では情報入試に重心を置きつつも本会会員および広く一般の方々が、情報入試が必要な背景やその意義に関する理解も深められる内容を目指していること,(2) 本会会員外の方々にもお読み頂き,本会および本会情報入試委員会の考え方についてご理解頂けるような内容を目指していることから,編集委員会での承認を経て,特集内容すべてを無償公開とすることになりました.

大学情報入試の動向:編集にあたって
大学情報入試の動向:1.大学情報入試の概要
大学情報入試の動向:2.国公立大学における情報入試
大学情報入試の動向:3.私立大学における情報入試
大学情報入試の動向:4.高等学校から見た情報入試
大学情報入試の動向:5.情報入試委員会の活動

こちらの特集記事すべてが本会電子図書館からオープンアクセスとなっております.本会の情報教育に関わる活動を広く知っていただくためにもどうぞ非会員の方も含めてみなさまに読んでいただければと思います.もちろん,これを機に会員になってくだされば幸いです.

「先生,質問です」コーナー

先生,質問です!」コーナーでは「深層学習で未来予測をするのはよく聞くのですが,逆に過去に何が起こったのか予測させることはできるのでしょうか?」といった質問に対して、札幌市立大学の中島秀之学長が答えてくださいました.

編集委員会ではみなさまから届いたフィードバックや質問・コメントを大切にしております.実は今年度に入ってから夏までの間に「先生,質問です!」コーナーには情報科学とは異なる視点からの相談が多く届くようになりました.どのようにお答えすれば良いか1つ1つ対応を検討し,投稿フォームに「(質問は「情報学」に関する質問に限定させていただきます)」という記載を加筆したり,Twitterで投稿者にお声が届くといいなという期待を込めて対応させていただいておりました.

最近は届くこともなくなり困っていた方々は解決したのかなと思っておりましたところ,先日なんと,小学館さんとYahooきっずさんのコラボ企画「先生、しつもんです!」というコーナーが質問募集をしていたとのことを教えていただきました!ちょうど,本会に質問が届いていた期間と重なっており,編集委員一同ほっと一安心いたしました.本会「先生,質問です!」コーナーでも情報学に関する質問をお待ちしておりますので引き続きよろしくお願いします.

巻頭コラムはYouTuber

巻頭コラムはYouTubeチャンネル「ゆるコンピュータ科学ラジオ」を運営されている堀元 見氏による「コンピュータ・サイエンスは蠱惑的だ.」です.こちらの「巻頭コラム」も毎月オープンアクセスとなっておりますので,YouTube「ゆるコンピュータ科学ラジオ」と共に本会会誌も広く読んでいただければ幸いです.

今回のnoteでは非会員でも読むことのできるオープンアクセス記事のご紹介が多くなってしまいましたが,会誌には会員にならないと読めない記事もたくさんあります.会誌「情報処理」をよりよくするために編集委員一同努力を続けておりますが,会員の方々の評価や希望をうかがい,今後の改善に役立てるためにモニタ制度を設けております.今現在,2024年度 会誌「情報処理」モニタ募集中(2024年2月22日必着)です.モニタからの声は毎月の編集委員会で編集委員全員で目を通しております.ご関心のある方はふるってご応募ください.お待ちしております.