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カフェ開業サポート【オープン編】

開業のサポートをさせていただいていた自転車屋さん
8月1日に無事オープン致しました!

今まで厨房の配置や、メニューを提案し試作なども代行して
マニュアルも用意して。よしっ!行ける!!

・・・。しかし、やはりトラブルはつきものです。

キッチンを主に担当する予定の娘さんたちが、本業(競輪選手)
の兼ね合いで予想以上に出勤できない!!

急遽、レンタルスタッフ(嫁)出動。焦った・・・


当初、オーナーさんが希望していたイメージより
メニューを限界まで減らして、オペレーションも単純化しておいて
良かったです。最初はシンプルに初めて徐々に色付けしていくのが
いいと思います。最初は何が起こるか分かりませんからね。

オープン後、サポートに入りながら様子を観察していると
気付いたことがありました。

来客されたオーナーさんと初対面のお客さんたち
最初はチョット緊張ぎみなのですが、オーナーさんとロードバイクの
話を始めるとかなり速いペースで距離が縮まるように感じました。

共通の趣味を持つ人に対する親近感。

無趣味な自分には驚きの風景でした。この仲間意識はかなりの武器です。
お客さんはロードバイクの専門店であることを最初から分かって来ています。ロードバイクの話をしたくて仕方ないわけです。
結果メカニックのプロであるオーナーさんや現役選手の娘さんとの会話は
ものすごい価値としてとらえられます。

今回こちらの提案でドリンク類は全てテイクアウト用の使い捨てカップで
提供しているのですが、価格を¥380の税別にするか税込にするか
直前まで迷いました。

正直、土地柄や商品のみの印象からすると少々高めです。
しかし、思い切って税別にしました。
お客さんにとってこれはコーヒーだけの値段ではありません。

オーナーさんとの会話の時間に対するお金でもあるのです。

カフェのメニューを頼むことで自転車自体の購入をしない時も
来店することができ、アドバイスをもらう事もできる。

この権利に対するお金でもある。

これは弁当屋では起こりにくい現象です。
よほど『こだわりの弁当屋』として詳細なバックボーンを
用意して挑めば近い感じにはなるかもしれませんが
これだと上下関係が強すぎて仲間感は薄れます。

憧れの先輩くらいの感じがベスト

コンセプトカフェという形態においてこの、
憧れの先輩と話すタイミングをゲットするために飲食を提供する仕事。

これは、飲食しか分からない自分たちにとって
新しい『出来る事』だと思いました。

この場合の注意点は食事やドリンクが主役にならない
仕組みづくりです。目的は、コンセプトカフェの主力商品や
オーナーとの会話を盛り上げ、時間をつなぐこと。
そのためにもオペレーションはシンプルに。
オーナーの時間を出来る限り奪わないように。

脇役としていかに、その場をスムーズなものにするか。

この考え方は弁当と同じだ!!

自分たちにとって弁当は主役ではなくその場を滞りなく過ごしてもらう
ためのツールです。印象に残らないことを目指すようにしています。

自分たちの好きなのは、こういう事かもしれない。

少し方向性が見えてきた気がします。

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