マガジンのカバー画像

散文

9
運営しているクリエイター

記事一覧

窓から見えた手を振る可愛いあの子に、手をふり返したわたしが気恥ずかしくて目を逸らしたりして、そんなときに隠れた太陽に手を振ったあの日を思い出す、柔らかい光が肌に差して、汗ばむ夏

おみゆ🐚
2年前
9

人の幸せを願える人は、きっとその人も気づかず幸せな人。小さなことで嫉妬したり固執したりする、灰色で塗りつぶされた感情。夕涼みの風、スキップする時の鼻歌、金曜日の夜歩くコンビニまでの道。置き忘れた軽やかな歩み。朝が来る、降り注ぐ光に見えた血潮と我が人生。流れる、時間。流れる、愛。

おみゆ🐚
3年前
17

空間が景色になるとき、そこには物語が、人生の一瞬が、ひらり舞い降り、馴染んだときで。いろんな無機質な空間を、わたしたちは景色にしていく力を持っている。人間とは、生きる絵の具みたいな愉快な存在であることを知り、涙するかなしい日すらも鮮やかに抱きしめて、ゆっくり眠ってほしいわけです。

おみゆ🐚
3年前
16

2/19 どんなことだって必然で偶然で、その事実に途方もなく絶望したり歓喜したりする。どうしようもないことだって人生で、そんなどうしようもない巨大な「なにか」を背負いながら生きる苦しみ。でも、それすら記憶の海で気持ちよく泳げるようになった日には、ビーチでアイスをたいらげたいよね。

おみゆ🐚
3年前
11

有名じゃなくても、自分は心を込めてこの世にありもしなかった出来事を生んだんだ、といえる、無名の生みの親がこの世にはたくさんいて、だれもがそうである事実に乾杯。どんなふうに仕事がしたいかは、どんな生き方を選びたいか、だと思うわけです。アイスの味を選ぶのと一緒といえば一緒だし。🍨

おみゆ🐚
3年前
19

生きる世界線の上を
よろめきなぞって歩く
風に靡くコンビニ袋
をずっと見ているようで

おみゆ🐚
3年前
15

涙が出るしあわせの味に 塩梅なんてなくて 味わうだけでいいんだと 気づけた23時のこと

また、のない、またねを思い出すたんび
見えない流れ星に人生の瞬きを託したい

おみゆ🐚
3年前
12

なんだか居心地悪そうに佇む新しく買ったソファにわたしのささやかな人生をみる

おみゆ🐚
3年前
11