ナックラー　下

⭐️⭐️⭐️⭐️
（星の数でこの記事のオススメ度を
５段階で評価しています）

皆さんこんばんは
フリックフラックの髙橋壱歩です。

いつも僕の記事をお読みいただき
ありがとうございます。



昨日の夜、
ナックラーの単独ライブ
『HAPPY Re:BIRTHDAY』
が行われ、
僕たちフリックフラックも
ゲストとして出演させていただきました。


僕たちとナックラーは
それぞれ来春から養成所に通うため
共演は一旦最後ということで
このタイミングに合わせて
昨日から
ただただナックラーについて
記事を書いていたのですが
１回分だけでは長すぎたので
分けることにしました。


今日は昨日の続きです。



昨日の記事がこれなので
良ければこちらから
お読みください。

（昨日まで）
３年前の冬、
僕の前コンビとナックラーは
東京で学生芸人の大会に出場していました。

それぞれ出番を終え、
結果発表の時間が来ました。









大きな会場の後方で
大勢の学生芸人たちが
決勝進出者が発表されるのを
各々の思いで
待っていました。



僕たちの出順はナックラーよりも先でした。

ということは
名前が呼ばれるとしたら
僕らの方が先の可能性が高いと言うことです。




しばらくすると
順番に決勝進出者の名前が
読み上げられはじめました。

「ナックラー」

この言葉が聞こえた時点で、
まだ「シンプルテンプル」
は呼ばれていませんでした。

この大会で
ナックラーは無事
決勝進出

僕の前コンビ
シンプルテンプルは
なんと予選落ちをしてしまったのです。



その後の決勝は
今でも鮮明に覚えています。



全コンビを
僕は目に焼き付けました。



決勝も全て終わった結果、
ナックラーは全体の３位


僕たちは予選落ち



初めて
はっきりと差をつけられた瞬間でした。



つけられたと言うのは
おかしいですね。


ついたんですよ差が



目を背けたくなるような差が
ついてしまいました。



何よりも辛かったのは
その時の決勝進出者の数が
かなり多かったことです。



こんだけ上がってて普通落ちるか？

と元相方と僕は笑顔を引きつらせながら
目を合わせ
僕たちは会場を後にしました。




そこから数ヶ月後のライブ終わり

元相方が僕に
芸人をやめる

と言ってきました。


理由はうっすら気が付いていましたが
僕はなぜなのか尋ねました。



元相方が答えました。



理由は幾つかある。

一番大きい理由は
東京の大会で予選落ちしたこと


あれが決め手になった。

あの時に命運が分かれてしまったのです。

そこから数ヶ月後
僕たちは解散しました。


解散ライブには
ナックラーも出演してくれました。

数ヶ月後、僕が
フリックフラックを組んでからも
僕と源さん、ユウガとの交流は続きました。



それぞれ印象に残っている出来事が
いくつかあります。



３年前の２月
僕は学生落語の全国大会で優勝しました。


その発表の瞬間、
誰よりもはやく駆け寄ってくれ
おめでとうと祝福してくれたのが
源さんでした。



普通は自分の大学の同期とか
後輩とかだと思うんですよ。


でも、真っ先に駆け寄ってくれて
自分のことのように
喜んでくれた源さん



優しさが滲み出たその行動に
感動したのを今でも覚えています。






解散してからも
僕が新しいコンビになってからも
ユウガとは
２人で何度も飲みにいきました。


酒が入ったユウガに
何度も言われて
嬉しかった言葉があります。


「ネタ時間指定がないライブの
シンプルテンプルさんはね、
あれはもう勝てないです！
あのええ具合のアドリブの感じとか
最強じゃないですか！」


もう既に解散したコンビのことを褒められても
普通はそんなに嬉しくないはず
じゃないですか


でもユウガに褒められると
嬉しかったんですよ。



今でも覚えてるくらいですから


相当嬉しかったんでしょうね。



この２年間で
ユウガと源さんとは
合計２０回くらい
飲みに行ったんじゃないですかね。


コロナの時期が挟まってるんで
相当な回数ですよこれ


源さんよりユウガの方が
一緒になる機会多かったんですけど


源さんは忙しい時期があったんで
なかなかこれなかったんですね。



で久しぶりに来たと思ったら
めちゃくちゃ喋るんですよ。


止まらないんです源さんのトークが


正直うるさいな
と思ってしまったことも何度かありました



でもね、

笑っちゃうんですよね。



みんなが笑顔になるんですよ。



この５年間で
源さんがうるさいことで
不快な気分になってる人
１人しか見たことないです。
（１人はおるんかい）


ユウガとは
沢山お笑いの話をしました。



ユウガは誰よりも詳しくて
誰よりもお笑いが好きで
誰よりも負けず嫌いなんですよ。

僕たちの最後のバトルライブは
３月６日の「二足のわらじ」でした。



「二足のわらじ」についてはこの記事にも
書いてるんですけど

まあ簡単に説明すると
兼業芸人のライブなんですね。



僕は大学をこの春卒業したんで

ラストチャンスだったんですけど



ナックラーが２位で
僕らが３位でした。


ライブ終わり、
誰よりも悔しがっていたユウガ



僕ももちろん悔しかったんですけど



ユウガが悔しがりすぎて
なんかちゃんと
悔しがれなかったです。



落研の知り合いのほとんどがね
このライブで１位獲ったんですよ。


僕らだけが獲れなかったんです。

落研時代から面白くて
でも俺は芸人にはならんかなぁって言って
社会人になった先輩方が
バンバン１位とる姿を
舞台袖で何度見たことか


でも僕は今月で大学を卒業するんで
もう二度と出れないですし

１位も獲れないんですよ。



考えはじめるとダメですね

この記事書いてる今も
遡って悔しくなってきました。



僕は二重に悔しかったんですよ



「二足のわらじ」で負けたことと

ナックラーに負けたこと

昨日の単独ライブ終わり、
今までみたいに打ち上げとか
そういうのはできなくて
もうしばらく会えないかもしれないのに
ユウガと源さんには
改まった挨拶的なものは
あえてしませんでした。

だってどうせまたすぐ会いますし
どうせまたすぐ戦うんでしょ

でも、

ちょっとだけ後悔してます。

今までありがとう

これからもよろしく

くらいは
もっと丁寧に言えばよかったなぁって

軽く済ませてしまって
ちょっとだけ後悔してます。

照れもあったんですけどね

この場を借りて
言わしてもらいましょか

源さん、ユウガ
読んでくれてますか？

本当に今までありがとうございました。

２人がいなかったら今の僕はいないですし
僕がいなかったら
今の２人もいないでしょ絶対

これからもよろしくお願いします。