個人的2022年上半期映画ランキング

ランキング(1位〜10位)

  1. スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

  2. ベルファスト

  3. 偶然と想像

  4. ザ・バットマン

  5. トップガン マーヴェリック

  6. ブルー・バイユー

  7. コーダ あいのうた

  8. カモン、カモン

  9. チック、チック…ブーン!

  10. ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス

次点(評価順)

  • フレンチディスパッチ ザ・リバティ、カンザスイヴニングサン別冊

  • シン・ウルトラマン

  • ナイトメアアリー

  • 猫は逃げた

  • 愛なのに

  • ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密

  • パワーオブザドッグ

  • アンチャーテッド

  • パリ13区

  • マイニューヨークダイアリー

  • 浅草キッド

  • モービウス

  • ドントルックアップ

  • ガンパウダーミルクシェイク


1位:スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

これはもう文句なしです。だって4回(試写会、舞台挨拶中継、IMAXレーザー、DolbyAtmos)も見たんだもの。シリーズBDボックスも買ったんだもの。
トムホランド版MCU"ホーム"シリーズ3部作の完結作にして、20年前に公開されたトビーマグワイア版/10年前に公開されたアンドリューガーフィールド版の過去シリーズをも包括する記念すべき作品となり、全世界興行収入も歴代6位となる大ヒット。
ネタバレしないでこの作品を語るには難しいのでとりあえずホームカミングもファーフロムホームを見よう。トビーマグワイア版とアンドリューガーフィールド版も見よう。ヴェノムとレットゼアビーカーネイジも、何ならシビルウォーもインフィニティウォーもエンドゲームも、MCUフェーズ1も2も3も全部見よう。話はそれからです。


2位:ベルファスト

アカデミー賞脚本賞も納得の、ケネスブラナー監督のパーソナルな経験を元に紡がれた自伝的作品。
北アイルランドで起きた紛争によってベルファストが分断されたが、少年の視点を通して見ると日常は絶え間なく続いていたし明るい暮らしは決して奪われていなかった。優しく見守る家族と触れ合い、刺激的な体験を通し少年が成長していた中で、故郷を離れるという大きな決断が正解かどうか誰にもわからないけど、モノクロに映る故郷の景色も観客の目には確かに色付いて見えるはず。


3位:偶然と想像

「ドライブマイカー」で国内外を席巻した濱口竜介監督はこの短編オムニバスでもベルリン国際映画祭の銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。
親友がかつての恋人に思いを寄せていることを知った女性。単位が取れなかった腹いせに教授をスキャンダルに追い込もうとする学生カップル。地元の同窓会の帰りに20年ぶりの再会を果たす女性2人。嘘みたいな「偶然」の出来事が起き、その先で「想像」もできなかった未来に変化していく3つの物語がどれも可笑しく、そして心に沁み渡った。


4位:ザ・バットマン

社会的弱者が猟奇的な犯罪に手を染め暗躍していく中、それを食い止めるために富豪の御曹司が"恐怖の象徴"バットマンになり、ゴッサムシティの平和と安寧を取り戻すために戦い抜くノワールサスペンス。
「セブン」「ゾディアック」など様々な映画のオマージュもありつつ、バットマンを始めとしたキャラたちのオリジンストーリーを描く3時間はアメコミの枠に留まらない濃密な体験だったし、ストーリーのインスパイアにもなったNirvana「Something In The Way」が印象的に使われるのも良かった。


5位:トップガン マーヴェリック

もうみんな見てるよね。映画館でマッハ10と7Gを体感したよね。もはやトムクルーズのドキュメンタリー映画なので下手にコメントしても陳腐になるけど、前作見ても見てなくても大丈夫なくらい楽しめるザ・ハリウッドな作品。
個人的には「ララランド」のデイミアンチャゼル監督の2014年公開「セッション」を事前に観ましょう。ルースター役マイルズテラーが本作で主演としてドラムを叩きまくっており、数年の時を経てピアノを弾き語り、そして大空を駆け巡る姿を見届けられるのも楽しめるポイントです。


6位:ブルー・バイユー

この作品を見て泣かない人がいるのかと思うくらいラストに嗚咽した。なんで泣くのかは見ないと分からないと思うし、「コーダ あいのうた」みたいに良い意味での感動作とはまた違う作りの作品だからこそ感情がクライマックスに解き放たれてしまうし、むしろ作品から解き放とうとしてくるので避けられない。アリシアヴィキャンデルの歌声に酔いしれることができるのも魅力。


7位:コーダ あいのうた

ブルーバイユーが陰だとしたら今作は陽。もちろん陽の中に込められた様々な社会問題やメッセージはあるしそういった部分も含めて感動作に昇華された脚本(脚色)やキャスト達の自然な演技、歌声がすべてはまりあっていたのでアカデミー賞作品賞に輝いたのも自然な流れ。おすすめしやすい。


8位:カモン、カモン

主演のホアキンフェニックス自身に子供が生まれ、これからやってくるだろう子供との付き合い方/向き合い方という背景も踏まえつつ、「子供を育てているつもりが、大人も様々なことを子供から学んでいた」経験が(実体験としてあるわけじゃないけど)作品を通してじんわり伝わってきて、子供が持つ可能性を肯定し、見守っていきたくなる作品だった。


9位:チック、チック…ブーン!

ちょうど29歳を迎える直前かつ仕事に追い込まれていた時期だったので、ミュージカル作曲家としての成功を夢見るジョナサンの姿にぐさり、ぐさりと胸に刺さるような気がして、決してジョナサンほど日々頑張っていたとは言い切れないけれど、アンドリューガーフィールドの演技と歌声が輝いていたのも相成って「このタイミングで見ておいて本当に良かった」と心から思えた。


10位:ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

意外と低くなってしまったのは別に面白くなかったわけでもないしシリーズのファンとしても気になっていたストーリー展開にも驚かされたし、徹底的に自身の特徴や持ち味をふんだんに出してくるサムライミ監督もハマっていたと思うけど、一つの作品として手放しで面白かったと(こういう所で)誰かにおすすめしたいとポイントが他作品よりも弱かった感覚があったし個人的にはサプライズ演出が腑に落ちないところもあった。


続く今年の下半期は

  • リコリスピザ

  • バズライトイヤー

  • わたしは最悪

  • ソー ラブ&サンダー

  • 希望と絶望 その涙を誰も知らない(日向坂46ドキュメンタリー映画第2弾)

  • こちらあみ子

  • グレイマン

  • ストーリーオブマイワイフ

  • ブレットトレイン

  • 窓辺にて

  • もっと超越した所へ。

  • ブラックパンサー ワカンダフォーエバー

  • ザ・メニュー

など一通り見たい作品もあるのでまた年末年始を目安にまとめたいと思います。
あざした。