2002年東大日本史第1問答案例

国風文化期以降、院政期にかけて、末法思想や災厄が頻繁する中、浄土教と密教は並行して信仰された。加持祈祷により鎮護国家、災厄忌避・幸福の追求などの現世利益を求める密教は寺院造営や荘園寄進により朝廷・貴族に保護された。阿弥陀仏を信仰し、来世での極楽往生を願う浄土教は貴族に信仰され、阿弥陀堂の建立や寄木造による仏像の大量作成に繋がった。院政期には民間布教者のにより、浄土教は地方に普及し、地方の有力者が阿弥陀堂を建立した。(210字)

太字は指定語句。下線を引くよう指示がある。

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