2020年東大日本史第2問答案例

答案例①
 道を挟んだ両側の商工業者が結びつき形成した町を単位に山鉾は用意され、その費用は町の住人が負担した。町の住人は山鉾の費用支出や巡行を通じ、山鉾の名を町名とするなど団結力を高めた。また、山鉾の運営を通じて、惣町が形成されるなど町同士の団結力も高まり、幕府に対して山鉾実施を申し入れるなど、自立性を高めた。(150字)

答案例②
 山鉾は町単位で用意され、費用は町の住人が負担した。山鉾の巡行や費用支出に必要な土地売却の規制などを通じ、道を挟んだ両側の商工業者の地縁的な結合が強まり、両側町を形成して、山鉾の名を町名につけた。町同士の結びつきも強まり、複数の町で形成された惣町が山鉾巡行を幕府に求めるなど、自治的組織として成長した。(150字)

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