2010年東大日本史第1問答案例

奈良時代は能力に基づく昇進が機能し、位階・官職に基づく給与体系が存在した。摂関政治期には給与体系は崩壊し、昇進は家柄や上級貴族との隷属関係によって決まり、地方行政官であった国司は朝廷への納税を請け負い、利権視される変化が生じた。そのため、中下級貴族は人事権を持つ上級貴族に私的に奉仕する代わりに、受領への就任やそれを通じた富の蓄積・地方での勢力拡大を狙った。(179字)

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