2005年東大日本史第1問答案例

嵯峨朝では令外官設置により天皇の権力が強化され、同時に官庁の再編やそれに合わせた法制の整備が進み、天皇の下、官僚制がより一層浸透した。それに伴い、貴族には漢詩文・儒教など唐風の教養が求められるようになり、儀礼面や文化面での唐風化が進展し、唐風化の全盛期を迎えた。こうした嵯峨朝の一連の動きが従来の社会を変容させ、新しい貴族社会や国風文化を生み出す画期となった。(180字)

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