2007年東大日本史第4問答案例

小問A
答案例①
A日露戦争の結果、ポーツマス条約でロシアから割譲された旅順・大連の租借権と旅順・長春間の鉄道および、鉄道に付属する権益。(60字)

答案例②
A旅順・大連の租借権、旅順・長春間の鉄道とその鉄道に付属する権益。日露戦争の結果、ポーツマス条約でロシアから割譲された。(60字)

小問B
答案例①
B列強の植民地・権益の保持を規定したワシントン体制を、日本は日米協調を重視する理由から遵守した。その後、不況を背景にワシントン体制脱却を主張する陸軍が満州事変で満州を軍事侵略し、国民がこれを支持する中、帝国主義を放棄することは困難となった。(120字)

答案例②
B植民地・権益を食料・資源の供給地・市場として重視する日本は、ワシントン体制下で日米協調により、維持しようとした。その後、中国の民族運動・不況などによって満蒙権益が動揺する中、陸軍が満州事変を起こして満州を軍事占領し、国民もこれを支持した。(120字)

答案例③
B列強の植民地・権益の保持を規定したワシントン体制を、日本は日米協調を重視する理由から遵守した。その後、不況を背景に、国家主義的・排外的風潮が高まり、陸軍が満州事変で満州を軍事侵略し、国民がこれを支持する中で、帝国主義の放棄は困難となった。(120字)

答案例④
B列強の植民地・権益の保持を規定したワシントン体制を、日本の政党内閣は国民世論を背景に遵守した。その後、陸軍が満州事変で満州を軍事侵略し、政党内閣への不信を強めた国民が軍の行動を支持する中で、帝国主義を放棄することは困難となった。(119字)

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