2022年筑波大日本史第2問答案例

戦国大名は領国の経済振興策として、大規模な城下町を建設し、領国内の宿駅や伝馬などの交通制度を整え、関所の廃止や市場の開設、楽市令・銭令の発令など商業取引の円滑化をはかったほか、鉱山開発、河川の治水工事、灌漑事業などを行った。大名は家臣団を組織化する政策として、新たに家臣団に組み入れた多数の地侍などを有力家臣に預ける寄親・寄子制を採用し、軍事力を形成した。また、領国支配の基本法として分国法を制定する者もおり、その中で家臣同士の私合戦を禁止する喧嘩両成敗を適用して、領国内における平和の実現を目指した。土地政策では、家臣である領主に面積・収入額などを自己申告させる指出形式での検地を進め、領国内の土地を銭で評価した貫高によって掌握し、貫高に基づき、家臣に軍役、村に年貢・陣夫役を賦課する貫高制を採用して、統一的な国内政治を推進した。(400字)

太字は指定語句

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