2021年東大日本史第4問答案例

小問A
答案例①
A華族令では従来の公卿・諸侯に加えて、維新功労者など国家に功績のあった者を新たに華族とし、爵位を与えた。国会開設に向けて、華族を将来の貴族院議員の母体として確保する意図があった。(89字)

答案例②
A華族令では従来の公卿・大名層に加えて、国家に功績のあった者を新たに華族とした。これは国会の開設に向けて、華族を将来の貴族院議員の母体とし、皇室の藩屛として位置付ける意図があった。(90字)

答案例③
A華族令では旧公卿・諸侯に加え、国家に功績のあった者を新たに華族とした。これは華族を将来の貴族院議員の母体として確保し、政党内閣が成立した場合に備え、その動きを抑える意図があった。(90字)

答案例④
A華族令では旧公卿・諸侯に加え、国家に功績のあった者を新たに華族とした。これは華族を将来の貴族院議員の母体として確保し、民権派が中心を占めると想定される衆議院を抑える意図があった。(90字)

小問B
答案例①
B貴族院を基盤とする超然内閣への批判が高まる中で、政友会総裁の高橋是清は総選挙に出馬して政友会の党勢拡大を狙ったが、貴族院議員は衆議院議員になれず、華族の戸主は被選挙権がなかった。(90字)

答案例②
B貴族院中心の清浦内閣への批判と政党内閣を求める機運が高まる中、高橋是清は総選挙に出馬する資格を得て、総選挙に立候補し当選することで、政友会の党勢拡大と党内での指導力確立を狙った。(90字)

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