新司法試験純粋未修から一発合格への道~第8話 予備校本を使うかどうか~

司法試験受験生の間でよく話題になるのが、「予備校本を使うか?」という悩みです。
私が教わった多くの学者教員は、読んだこともないくせに、汚い物を見るような目で予備校本を毛嫌いしている人が多かったように思います。

しかし、1人の人間が全てを背負って書いている基本書と、数十人でチームを組んで制作している予備校本は、制作過程が全く異なります。
学者の基本書でも誤植だらけの本はいくつもあります。

ということで、私は受験生時代は、教授陣のアドバイスはほとんど無視して、予備校本を愛用していましたし、実務に出て15年経つ今でも、ときどき仕事で参照しています。とくに、難しい論点を依頼者に説明するとき、基本書の該当ページを見せても全く説明になりませんが、予備校の解説を見せると納得してもらえることもあります。

難しい基本書で理解から遠ざかるようであれば、予備校本を活用すればいいと思います。

あと、法学部の先生で「予備校本を教室に持ち込むな!」という人は多いかと思いますが、法科大学院の先生でそういう人はあまりいないと思います。あなたの合否に責任をとれる立場にいないからです。
せいぜい嫌みを言う程度でしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?