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イカは夕飯の好物を食べるために昼食を抜きにすると判明

一般に我々人間は、将来の大きい報酬を得るために、目の前の報酬を諦める計画性を持っています。

例えば今すぐ1万円もらえるのと、1ヶ月待てば10万円もらえるのと、どちらを選ぶかと言われれば、ほとんどの人は後者を選択すると思います。

そのような高度な知的行動はヒトやサル、カラスなどの脊椎動物だけだと考えられていました。

しかし近年、タコやイカといった軟体動物にも脊椎動物に匹敵する知能があることがわかったのです!

研究者はあるイカに、2種類の餌(エビとカニ)を用意しました。イカにとって、エビはカニより価値が高い食べ物です。僕たちとは真逆ですね。

昼にカニ、夜にエビを与えるようにしたところ、なんとイカは昼のカニを無視して夜のエビをたくさん食べられるようにしたのです。これは生物の本能を超越した非常に高度な知的活動と言えます。

夕飯の前にお菓子を食べちゃって、せっかくの好物を美味しく食べられない状況になってしまう人間の子供よりよっぽど賢いですね。

これほど賢いイカの知能は一体どこから来ているのか。それは膨大な数の脳細胞です。

一般的な軟体動物の脳細胞は2万個ほどしかありませんが、イカには5億個を超える数が確認されたのです。この異常な数の脳細胞のおかげで、イカは鏡に写った姿を自分だと認識できるほどです。

代表的な賢い動物にイヌ、サル、カラスがありますが、イカもそこに加えてみませんか?

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