弟は自閉症

私の7歳下の弟は自閉症。末っ子。

母は誰よりもすぐに生まれたての彼の異変に気付き，気にし過ぎだ，育児ノイローゼかと揶揄されながら，１歳前に彼の自閉とてんかんの確定診断をゲットした。

彼は天使のように可愛らしく，天使のように奔放だった。そして神の能力を手にしていた。

バスが大好きな彼は，地域のバスのナンバープレートを全て記憶しており，ナンバープレートで営業所を的確に言い当てた。

消防署の大好きな彼は消防車のナンバープレートはもちろん，市内の消防署の住所を全部記憶していた。

不朽の名作「レインマン」の主人公が家にいる。

そして彼はふらりと外に出ていなくなってしまうのだ。

小学校のころ，JRを乗り継いで，県境の駅で発見されたこともある。お金を持っていないけれど，小さいから誰かの連れだと思われたんだろうか。

知的障害を併せ持つと判断されやすい容姿。彼はポケモンのヤドンみたいな顔をしているから（おっさんになったらカールおじさんみたいになった）実際より知能が低く見られやすい。今，新聞のテレビ欄は読むし，何せ消防署の住所はみんな漢字で書くしね。バスも今は無料パスを手に入れているから乗り放題，1人でタダ乗りし放題。

彼とのエピソードだけでハリーポッター一冊分くらいは書けるなぁ。

私はADHD脳だから，思いつくままには書けるんだけれど，構成する能力，なさそう。担当さんついてくれないかなぁ笑笑

とにかく彼は，見た目ちょっとヤバそうなおっさんになった今でも天使なんだ。わたしを救うことのできる天使なんだ。