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vol.10:だからどうした

障害者家族コラムニストの川島田ユミヲです。

憤っております。久々に憤っておりまうす。私の中の劇団ひとりが「ごちゃごちゃ言いやがってよ!」と叫んでおります。(ヘッダー画像参照)

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私の大好きな作家の岸田奈美さん。

↑これがのちに書籍化し

その本の印税で、お父さまが愛したボルボを買った人です。

度合いは違えど、知的障害の弟さんがいるお姉さん。

我が家と一緒!しかも文章読んでる限り、こちらが勝手に思っているだけですが、バイブスも一緒!

奈美さんのnoteを読むたびに

「わかる~~~~、それわかるわ~~~~~」

という頷きが必ずある。いつかお会いしたい。お会いできなくてもいいから、届け…奈美さんに私のコラム…。もし読んでくれていたら嬉しいけど、それが事実なら卒倒…おっと愛が止まらなくなるのでこのへんにしとこう。

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そんな奈美さんのTwitterもフォローさせて頂いて、日々たのしくつぶやきを拝見しているのですが、先ほどこんなやり取りを見つけた。

あらまあまあ。それは大変…。とにもかくにも見つかる事を願うばかりです…。

ほいで、この引用リツイート。続けて、奈美さんからのアンサー。

という流れ。私が憤る理由の一つ目は「引用RTの使い方」です。それを本人に通知が行くように、しかもご丁寧にエゴサしやすいように奈美さん主催の「キナリ杯」やお名前までハッシュタグをつけて。煽り抜きとは言え直接本人に投げかけてるので、これは煽りとは言わないまでも石投げてるのと同じです。

で、肝心なのはココなのですが、もしかすると皆さんは私が奈美さんに対して

「発達障害なの?アスペルガー?統合失調症?」

と、直接聞いている事に対して怒っていると思いますか??

それは違うんです。そうじゃないんです。私が憤っているのは

「それ、あなたが知ってどうするの????」

なのです。

この世の中、人とちょっと違う事したり、ちょっと人に迷惑をかけたりするのは、ぜんぶ障害なの?病気なの??って話よ。なんでみんなそれに当てはめようとするの???

別にそう思うだけならいいよ。かくいう私もハンデありきの環境がデフォだし、二十代の頃は弟のコネで福祉作業所のバイトしたことあるから、なんとなく挙動とか様子がおかしいなーって人とお会いしたり道ですれ違ったりすると

「もしかして、何かしらの障害がある人なのかな…?」

って、思うことはある。これはおそらくだけど、奈美さんもそうだと思う。自分の家族のハンデを通して、外の様々な世界を観てきた人ならば、そういうフィルターみたいなものは持ち合わせている、と思っている。

そしてこれだけ世の中に様々な「障害」という言葉が生まれた現在では、我々のような知的障害者家族や障害者福祉関係で働いている人でなくても、だいぶ身近なものになったのかもしれない。だから今回のツイートのように、行動パターンからしてそれ発達障害では?と考える人も増えたんだと思う。それ自体はぜんぜん悪い事ではないと思う。

でも、直接本人には言わない。私はその人の近しい存在じゃないもん。家族とかパートナーならば良いってわけでもないけれど、困るのは本人であって、本人の生活の半径1m以内にいる家族だったりパートナーだったり職場の人たちは踏み込む権利と言うか、寄り添う立場にあると思っている。

前々回書いたコラムにもありますが、じゃあ多様性って何よ?って話ですよ。私の勝手な解釈ですけど、多様性って「歩み寄る」とか「認め合う」って事なんじゃないの???LGBTQとか障害の種類とか、それを当事者じゃないしかも顔も知らない人間がどうこう言うのは、全くのお門違いなんですよ。

ちなみにこの記事を含め、私が書いているコラムのタイトルは

こんなタイトルなので、活字上で若干の矛盾を生んでいるかもしれないけれど、これは先述した「人と違った事をして迷惑かけてるからそれは障害があるんだ」って言っているそれとは、まったく違う意味を持っています。読んで頂ければその理由は書いてありますので、是非感想を聞かせてください。なんならシェアしてください。これ、願わくば仕事にしたいので。

LGBTQや障害の名前は、当事者が自らを受け入れるための名前なんです。障害だけじゃなくても、みんな体調悪くて病院行って診察してもらって、病名わかって対処法が見つかったら、ホッとするでしょ?それと同じなのよ。障害の種類がたくさんある事を知る事はもちろん大事だし、私もこんなコラムでやいやい言うてるのも同じかもしれないけど、ネットであーだこーだ言ってるだけじゃ「机上の空論」なのよ。そうじゃない。もっと現実をその目でリアルに見てほしい。

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ほいでご丁寧に発端のお方、奈美さんのアンサーに対してこのようなリプライを。

無責任だという事はご本人理解されているようです。おそらく資料提供されずとも、奈美さんは何度も病院でテスト受けてって書いてあるんだから、この辺りも既に頭にあるはず。敬愛するRHYMESTERの曲で「余計なお世話だバカヤロウ」って曲があるんだけど、まさにそれなのよ。

↑歌詞だけ載せておくので、みんな各種配信サービスなどで聴くように。これ期末試験に出るぞー。←

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はぁ~~~~~~~なんだかなぁ~~~~~~~~。

とにもかくにも今後も私は

「あの人ね、障害があるんだよ」

って第三者が言う事に対しては

「そうですか。だからどうしました?あの人に障害がある事で何かあなたに不都合がございますか??」

って言い続けると思います。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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これは余談ですが、明日の23時59分までに私はTVerで

コレを観なければなりません。

もう何年も前から職場の上司が勧めてくれてたんだけど、めちゃくちゃ面白いの。群像劇系のコントドラマで今3話まで観たけど、どんどん点と点が繋がりだして…!もう続きが気になってしかたないの!全12話だからあと9話残ってるの!1話30分なのであと4時間半!明日中に頑張る!!

(なんなら仕事終わりにもう2話ぐらい見進めようと思っていたのに、Twitter観て怒り心頭で「こりゃ書かなあかん」と思って…)

こんな面白いドラマに出会えてよかった……。しかもサブタイトルがね。

「みんながみんな、何かの病気」

私のコラムのタイトル

「世の中全員、障害者。」

そういう事なのよ。

ハードルがあるのは障害者だけじゃない。「私たちは健常者だから」と言うそこのあなただって、職場や家族間での対人関係だったり病気したり大変な事(ハードル)が沢山あるでしょ?という意味で、エッセイのタイトルは「世の中全員、障害者。」と言います。おススメ&サポートして頂けたら嬉しいです。