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【知財情報】立ち直るHUAWEI 置き去りZTE

米国の制裁を受けたZTEは、3月22日より5年間の監視が終了されました。
2010年に初めてPCT出願件数の上位3位に上ったZTEは、2017年までは終始トップ3の順位に入りました。
しかしながら、2018年になると、5位に落ちて、2019年は18位に下落し、2020年と2021年は16位と14位に維持しています。
一方、HUAWEIのPCT出願件数は2018年以降は常に1位に維持しています。2020年のPCT出願件数は6952件になり、2位のクアルコムと大幅に上回ります。


ここで、PCT出願件数からZTE、同時期にもっと派手に制裁されたHUAWEI、そして通信業界の競争ライバルのクアルコムにおける布石状況を見てみます。
使用するデーターベースはPatsnapデータベースです。数値は報道と少し差がありますが、参考程度で見ていれば、傾向が分かると思います。
以下、調査結果によって2017年から2020年のPCT出願件数を順に整理ました。

【HUAWEI】
2017年 4198件
2018年 4602件
2019年 5117件
2020年 6334件

【ZTE】
2017年 2470件
2018年 1235件
2019年 1368件
2020年 1408件

【Qualcomm(クアルコム)】
2017年 2471件
2018年 2412件
2019年 2278件
2020年 3727件

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