自分の信念を特定する
前回は自分の中に存在するbelief(信念)に気づくことの重要性をお伝えしました。
少し復習しましょう。
beliefとは「かくあるべし」という思い込みのことでした。
このbeliefが私たちの性格を決めています。
ですから、性格を変えるためにはこのbeliefを変えなければならないという話でした。
ある出来事が起きた時、自動的に浮かんでくる思考のことを自動思考と言いました。
この自動思考からbeliefを推測することが可能だという話もお伝えしました。
今日は自動思考からbeliefを推測する「自己beliefプロファイリング法」をお伝えします。
●自己beliefプロファイリング法
前回、自動思考から自分の中にあるbeliefを特定することができると話しました。
この方法を僕は「自己beliefプロファイリング法」と呼んでいます。
まずはこの方法論について、もう少し詳しく解説していきましょう。
自己beliefプロファイリング法は、以下の3つの手順で行います。
①一週間を振り返り嫌な出来事を1つ思い出す
②嫌な出来事が起きた時、頭の中にどのような思考が浮かんだか思い出し、思い出した考えを紙に箇条書きで書き出す
③自動思考に共通するbeliefを探る
ここでは仮に会社で上司に怒られたという出来事を例に挙げましょう。上記の①〜③に対応させると次のようになります。
①上司に仕事のミスで怒られた
②俺はダメだ、俺は仕事ができない、俺は無能だ、なんで俺だけいつもミスするんだ、誰も俺を必要としていない、俺なんていない方がマシなんだ
③自分は何をやってもダメな人間である
表面上いくつもの自動思考が現れていますが、結局は「自分は何をやってもダメな人間である」というbeliefが本質的な原因です。
このbeliefが存在する限り、すぐに「俺はダメだ」と考えてしまう性格から抜け出せません。
つまり、自分の歪んだ性格を変えるためには、最後には特定のbeliefに行き着くということです。
このケースでは、根底に「自分は何をやってもダメなやつである」というbeliefに潜んでいるから問題が生じているのです。
自己beliefプロファイリング法は、この根底に潜むbeliefを特定する方法です。
さて、自己beliefプロファイリング法で自分の中にある問題となっているbeliefを特定できたら、次は修正します。
次回、修正方法をお伝えしますので、まずは自分の最も問題となっているbeliefを自己beliefプロファイリング法で特定しておいてください。
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