回避型愛着スタイルとは?


愛着とは特定の対象との情緒的絆のことを指します。

たいていは子どもと母親の間に結ばれる感情的な絆のことです。ただし、愛着対象は母親とは限りません。ちなみに愛着は生まれつき動物が生得的に持っているシステムだと考えられています。

愛着にはタイプがありこれは愛着スタイルと呼ばれています。次の4種類があります。

①回避型
②安定型
③不安型
④無秩序・無方向型

回避型は他者と親密になることを避けます。安定型は他者を信頼して適切な距離で関わります。不安型は不安が強く、両価型とも言われ他者に近づきたい気持ちと拒絶したい気持ちが混在しています。無秩序・無方向型はトラウマ等の影響により混乱した他者との関わり方をします。

愛着理論は知ったかぶりで適当なことを言う人が多いので気をつけてください。自閉型愛着スタイルなど自分で勝手に名付けて広めている人もいますが科学的にそのような愛着スタイルは存在しません。本当の専門家なら必ず上記の4つの愛着スタイルを踏まえて話をします。僕が施設のコンサルテーションなどに行くとめちゃくちゃな知識が拡がっていることがよくあります。一々訂正するところから始めるので骨が折れます。

少し脱線しましたが、今回は回避型愛着スタイルについてお伝えします。

回避型愛着スタイルは親から放任気味で育てられた場合形成されやすいです。

親から関心を向けられなかった場合になぜ回避型愛着スタイルが形成されるかというと、このような親に対してベタベタ近づいていくと虐待を受けるなど生命維持できないリスクがあるからです。

だから親から距離を取って生存確率をあげようとするのです。

ただその結果として回避型愛着スタイルの人は他者との親密性を避けるようになります。これがこの人たちとの関わりを非常に難しくしてしまいます。

特に恋愛関係において回避型愛着スタイルの人たちとの関わりは困難を極めます。例えばあなたが不安型愛着スタイルを持っているならばなおさら難しくなるでしょう。

回避型愛着スタイルを持つ人たちは近づかれると離れたくなる上に離れる際に脳機能レベルでみても不安を感じることがないからです。

不安型愛着スタイルの人はべったりとした依存関係を好むので回避型愛着スタイルの人との関係は最悪です。

回避型愛着スタイルについてお伝えしたいことはまだまだあるのですが、長くなるので一旦このあたりで。また続きをお伝えします。

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