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#98 「iPhone」の発音が日米で異なる理由

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https://stand.fm/episodes/607d50278700cb6797b3b656

★Apple

今日は、Appleのイベントがありますね。
現地時間で午前10時なので、
日本時間だと、夜中の2時に開催されます。
こちらのイベントで、また何かしらの新製品が発表されるようです。

僕もAppleの製品が大好きで、
今文章を書いているのは「iMac」ですし、
「iPhone」も何台かお世話になってきましたし、
「iPad」や「iPad Air」、「Magic Keyboard」
「MacBook」「MacBook Air」「MacBook Pro」、
「Apple Watch」に「AirPods Pro」、「Apple Pencil」、
かつては「iPod」なんかにもお世話になってきました。
本当に、Appleまみれですね。

そんな人を中毒にさせるApple製品ですが、
「iPhone」の動画を見ると、
日米で“ある違い”があることに気が付きます。

まずはこちらのリンクをたどってみてください。

<米国>
https://youtu.be/cnXapYkboRQ
<日本>
https://youtu.be/C8Y_Lopofw8

★日米で異なる「iPhone」

いかがでしょうか?
米国の方は「"アイ"フォン」と、「i」にアクセントが置かれているのに対し、日本の方は「アイ"フォーン"」と、「Phone」にアクセントが置かれているのがわかりますね。

単に英語を日本語読みするとこうなるのかなとも思いましたが、
僕は“違う理由”があるのだと推測しました。

それは、「アイホン株式会社」の
商標「アイホン」に配慮したから、
という説です。

★商標「iPhone」が登録されるまで

有名な話なので、ご存知かもしれませんが、
「iPhone」の発売時、既に「アイホン株式会社」という
インターホンのメーカーが
日本において、カタカナの「アイホン」や、
英文字の「AIPHONE」を商標登録していたのです。
(登録第460472号、第808390号)

「アイホン株式会社」は、
インターホンの分野ではトップシェアを誇る老舗企業で、
まだAppleが創業もしていない、
はるか昔から「アイホン」が商標登録されていて、
なおかつ、使われ続けていたんですね。

Appleも「iPhone」発売発表より前の
2006年9月19日に、「iPhone」を商標出願していたのですが、
やはり日本の「アイホン」が立ちはだかって、
いったん審査で拒絶されてしまいました。

そこでどうしたかというと、
「iPhone」の商標の拒絶になっている部分を、
「アイホン株式会社」名義に変えたんです。
こうすれば、
「アイホン」と「iPhone」は、
同じ権利者に属することになるので、
拒絶の理由がなくなります。

こうして「iPhone」は、
晴れて商標登録になりました。

★商標「iPhone」を使用するためのライセンス契約

しかし、このままだと、
「iPhone」はアイホン株式会社名義のままなので、
Appleは「iPhone」の商標を使うことができません。

そこで、Appleとアイホン株式会社は、
「iPhone」の商標を使用するためのライセンス契約
結ぶことにしたんですね。
※参考:
http://www.aiphone.co.jp/ir/docs/pdf/disclosure/2008/20080324_2.pdf

試しにAppleの公式サイトをご覧になってみてください。

「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。」

という一文が書いてあります。

そして、当然ですが、Appleはアイホン社にライセンス料を支払っています。

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