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stand.fmにおける「コンテンツ販売」6つの注意点(前編)

https://stand.fm/episodes/61f3bf6b1893f70006496f63

stand.fmでコンテンツ販売ができるようになって、
誰でも収益を上げる機会が得られるようになりましたね。

先日ご説明した「stand.fmパートナープログラム(SPP)」の3つ目のプログラムです。

誰もが自分の音声コンテンツで価値を提供して、
対価を受け取ることができるということで、
これはとても素晴らしいことだなと思っています。

ただ、気をつけなければいけない点もいくつかあります。
マーケティング的に気を付ける点もあるのですが、
今回はそっちじゃなくて、
一般的な注意点を紹介していきます。
今回は6つあるうちの、3つご紹介して、
次回残りの3つ紹介します。

①表示価格と手元に入る金額が異なる

まずは、「表示価格と手元に入る金額が異なる」点です。

コンテンツ販売は、
120円から10,000円までの55段階から好きな金額を設定することができますが、
この設定金額がまるまる自分の口座に振り込まれるわけではありません。

https://note.com/standfm/n/nbda1cff83b8d

販売価格には3つの費用が含まれます。
それは「消費税」「決済手数料」「販売手数料」の3つです。
これは、メンバーシップの方の「よくある質問」のところに記載してあった情報なので、そのまま適用されるかはわかりませんが、一応ご参考までにということでお願いします。

「消費税」は言うまでもないですね。
価格設定で表示された金額は税込価格ということです。
(10%なので、例えば、10,000円でコンテンツ販売したとすると、
909円が消費税で、税引き後の収益は9,091円になります。)

次に「決済手数料」は、決済サービスの手数料です。
スタエフの提携先のStripeというウェブ決済のサービスを使った場合は、税引き後の収益の3.6%です。
また、Appleで決済した場合はなんと30%Googleの場合は15%の決済手数料が取られます。
今Stripeで決済できるのかわかりませんが、Appleだとかなり高いですね。

したがって、先ほどの例で税引き後の収益が9,091円だとすると、
おそらくStripeなら327円が決済手数料で、残りは8,764円、
Appleの場合は2,727円で、残りは6,364円、
Googleの場合は1,364円で、残りは7,727円です。

最後に「販売手数料」は、スタエフの手数料のことで、
消費税と決済手数料を除いた金額の30%です。
これも、プラットフォームとしては普通ですが、
計算するとまあまあな金額ですね。

先ほどの例では、
Stripeなら残り8,764円の30%で2,692円で、最終的に手元に残るのが6,072円
Appleなら6,364円の30%で1,909円で、最終的に手元に残るのが4,455円
Googleなら7,727円の30%で2,318円で、最終的に手元に残るのが5,409円
となります。

最終的にいくら手元に残るのか、シミュレーションしてみました。
細かい数字は言えないのですが、
Stripeの決済だと、表示金額の61%くらい
Appleの決済だと、表示金額の45%くらい
Googleの決済だと、表示金額の54%くらい
といったところです。
もしかしたら計算間違ってるかもしれませんので、
目安としてお考えください。

②法的リスクが上がる

2つ目は「法的リスクが上がる点」です。
例えば他人の著作物を無断で利用してコンテンツ販売をした場合、
権利侵害でペナルティを受ける可能性が高くなります。
要は、警告を受けたり、訴えられたりする恐れがあるということですね。

今のネット社会って、誰しもが何らかの形で他者の著作物を無断で利用しているんですね。
僕自身も、完全にシロかといえば、自信はありません。
でもなぜほとんどの人が警告されたり、訴えられたりしないのかと言うと、
権利者が気づいてないとか、気づいてても、わざわざ訴える方がコストがかかって大変だからです。
あとは、軽微な権利侵害をいちいち訴えることが、マイナスイメージになるからと言うこともあるかもしれません。

でも、収益が発生しているとなると、話が変わってきます。
今まで見逃してくれてたことが、ダメになることがあります。
金額によっても変わりますが、
無断でコンテンツを利用したことで、
本来なら権利者が得ていたはずの利益が失われたと見なされて、
損害が発生することになるんですね。
これを「逸失利益」と言います。

権利侵害行為は、利用規約違反にもなりますので、
最悪の場合、アカウント停止になる可能性もあります。

「壁に耳あり障子に目あり」って言葉もあるように、
どうせバレないだろうと思って著作権侵害行為をすると、
痛い目に遭う可能性があるので、お気をつけください。

あとは、ネット上で通信販売をする際は、
特定商取引法」の対象になるので、
自分の事業者名とか必要な表記をしたり、
さまざまな規制の対象になったります。

この辺りもきちんと法令遵守ということで、
考えておくことが大事ですね。

③利用できないコンテンツがある

3つ目は「利用できないコンテンツがある点」です。

例えば、スタエフとmonogatary.comが提携して
対象作品の朗読配信ができる「モノエフ朗読」ってありますよね。
あれは無料の配信ではできるのですが、
有料で配信することは禁止されています。
「投稿のルール」というところに書いてあるので、ご確認ください。

https://note.com/standfm/n/n9253c7d2bb06

ちなみに、以前スタエフ仲間のあかりさんが、
monogatary.comの作品の朗読をコンテンツ販売されていたのですが、
こちらはモノエフ朗読の対象作品じゃなくて、
作者から直接許可を得て配信されていました。
こういうのはOKということですね。
あかりさんの朗読も素晴らしいので、
ぜひ試しに購入されてみてください。

https://stand.fm/episodes/61f14037b063f8000609d9e1

他にも、フリーBGMとかフリー素材と呼ばれているものでも、
商用利用の場合は許可がいるとか、
クレジット表記が必須とか、
利用料を支払わないといけない場合もあるので、
そういったところも必ず確認してからコンテンツ販売をするようにしましょう。

※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。

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