「自娯」の心が、煎茶を絶妙にする【一茶庵稽古追想】 The spirit of "self-interest" makes sencha exquisite
数年前に、文人会一茶庵の佃宗匠からいただいた「おいしいお茶 9つの秘伝(佃一輝 著書)」を読み返す機会があった。著書の冒頭トビラに下記のような言葉が書かれていた。
A few years ago, I had the opportunity to reread "Nine Delicious Tea Secrets (written by Ikki Tsukuda)" given by Ikki Tsukuda, a master of the Bunjinkai Ikki Tsukuda. The following words were written in Tobira at the beginning of the book.
お茶のうまさは、 葉と湯と間から生まれる。
The deliciousness of tea is born between the leaves and the hot water.
おいしいお茶をいれるには、茶葉を選び、水とその温度をうかがい、
何よりも、間が大切である。これに良き器が加われば、完璧となる。
「煎茶三絶」ともいうべき、極意と自分で愉しみ、自分を楽しむ「自娯(じご)」の心が、煎茶の味を絶妙にする。
稽古のときに、宗匠がよくいわれた言葉である。
改めて、心に沁みる。
To make delicious tea, choose tea leaves, check the water and its temperature.
Above all, the interval is important. If you add a good tea-utensils to this, it will be perfect.
The spirit of " self-interest ", which can be called "Sencha Sanzetsu", is to enjoy yourself, which makes the taste of Sencha exquisite.
It is a word often used by sect masters during training.
I feel deep in my heart.
※この記事は2017年6月「心と体のなごみブログ」に掲載したものを加筆し転載
リポート & 写真 / 渡邉雄二 著書 / おいしいお茶9つの秘伝(著者:佃一輝 発行日本放送出版協会) Reported by Yuji Watanabe
よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。