いつかまたひいおばあちゃんと。
縁側に椅子を出し、雪見障子を引いて簡易の散髪屋が開店する。
和室との境は作ったが、一方掃き出し窓の方からは丸見えのままだ。
人なんてほとんど通らないのだけど一応カーテンは引こうか。
日差しが遮られるし、もっさりとして狭くなる。どうしようかと迷っていると、そんな事はお構いなしと、ひいおばあちゃんは手際よく薄着になり私に背中を向けて座る。
ひいおばあちゃんはもう80歳を超えていて、腰は深く曲がり、頭と背中が平行な姿勢で歩く程だ。その年代の生まれにしては上背のある方だったから決して