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芝生の上の天邪鬼

降ったり止んだりの秋の雨を含んで、芝生のクッションが柔らかい。
歩くごとに、その弾力をシューズの底から身体に吸いとり、
心も弾みを汲み取っていく。

人のいないスペースを陣地に、芝の上にゴロン。
都心に広がる空の下、
ああでもない、こうでもない、などと考えるのはやめにしよう。

陽を浴びると、ちんまりすることはないという気になる。
もっともっと自由でいい。
もっともっとと思っていい。

日がな一日、眺めていたい空だから、
いっそ陽が傾くまで寝転んでいようと思う途端に、
何だか不意にやる気が頭をもたげ、
「あれをやらなきゃ、これをやらなきゃ」と寝転んでいる場合じゃない心持ちになる。

心は大抵、天邪鬼。


≪🐡10*1007📒221007≫


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