芸人願望
ここだけの話、
わたくし、こう見えても、
どうにも見えてないでしょうが、
密かに芸人願望がございまして、落語家とか講談師とかマジシャンとか、
なりたい!
なってみたいなあ(遠い目)。
そんな遠い目で願っているようじゃ、芸人さんにはなれません。
せいぜいキリギリスなキリギリシャンがいいところ。
しかし落語とか講談は不思議ですね。
普段は、一方的に話を聞かされてばかりいると嫌気が差してくるものでございます。
ひどいときなんか翌日まで嫌気を引きずって、魂が萎えて回復しない。
用もないのに、呼んでもいないのに、
「近くに来たから寄ってみた」って、お酒を飲みに来られて、
話を聞かされて、時間を潰されて、相槌を打ち続けて、
まったくもー。
そのうえ偉そうにされたりもしますからね。
無理して頷いてるのも大変ですよ。
ええ、ええ、ふんふん、へー、
なるほど、
ん、ん、……くぅ
何度か寝てしまったことがございます。冗談じゃなくて。
それが落語や講談は、わざわざ一方的な話を「聞かせてくれ~」って顔して聞きに行くわけです。
まあ、落語や講談でも、寝かしつけられてるんじゃないかと思うこともありますが。
不思議なもので、上手な話しっぷりを聞きますと、こちらまで話が上手にできそうな気がしてくるものでございます。
芸人さん口調を真似てるだけですけれども。
秋の夜に 芸人気分の キリギリシャン
秋風も 饒舌いざなう 高座かな
葉月亭いおろ丸でございました。
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