成せなかった、2020。何かを成す、2021。

2年目の休学を決意した2020年。

一言で表すならば、「成せなかった」になると思います。

大学生活における積み上げを意識してきた中で、どちらかと言うと「失敗」した1年だったなと。

出来たことも出来なかったことも、事実ベースで認識し直して、学びとし糧とする。結果として、来年より良い1年を過ごせるように、この振り返りを書いていこうと思います。

かっこいい成功体験って巷に溢れていると思うんですが、失敗の科学にもあるように失敗ってみんな隠しちゃうので、誰かにとって価値にならないかなと思う次第です。

どのような1年を過ごしたかったのか

2020をそもそも休学して何かしよう、と思った背景を先に書いておきます。

一応、自分が書いた休学宣誓書(周囲を納得させるための文章)には、以下2つの目的が設定されていました。

1.手に職をつけるスキルを習得し、就職の選択肢を広げる
2.セルフマネジメントスキルを強化する

前者に関して、Baseconnectでインターンする中で、課題解決力とかプロジェクトマネジメントとか、そういったものは学ぶことが出来ました。

その上で、フリーランス的な生き方とか、今後市場で確実に求められるスキルとか、そういったものを考えたときに、何か1つ手に職つけたいなと思ってました。

具体的には、デザインとかプログラミングとか動画編集とかです。

そういったスキルでどれが合いそうかな〜〜ってものを見ながら、就活市場に出てこれまでの自分がどこまで評価してもらえるんだろう?っていうのを確かめに行きたかった、そんな感じです。

後者は、働く中で病んじゃうのを経験して、自分で自分をコントロール出来るようになろう、って思ってました。

セルフマネジメントっていろんな文脈で語られると思いますが、僕が最も課題にしていたのは「思考の歪みを認知して、バランスを取ること」でした。

僕は自責思考が強すぎて、それが負に働くと壊れちゃいます。より成果を出すための自責思考ではなく、自責思考であるための自責思考になっちゃうと、勝手に潰れてへにょへにょになっちゃいます。

具体的には一人で抱え込むとか、相談しなくなるとか、そんな感じです。報連相しないダメなやつです。

他にも僕は認知がかなり歪むところがあるのを自覚していたので、このあたりをメタって上手く調整できる人間に近づきたいなと思ってました。

なんせ認知は過去の経験から作られていくものなので、改善するのに時間かかるんですよね。こういうふうに考えよう、って思っても結局過去の自分を通してしまったりとかあるあるかなと思います。

具体的には認知行動療法とかアサーションとかを通して、自分の弱みを是正していこうと思ってました。


この2つの目的に重ねて、感染症のせいでBaseconnectでフルコミットする、という体制は作れくなってしまったので、じゃあその時間を他のことに充てるか、という感じで自分の可能性を広げようと思ってました。長期インターンでずっと集約していたつもりだったので、発散の時期としても丁度いいなと。ピンチはチャンス!

2020年でやったこと

自分の中でリソース割いたな、というものをまとめるとこんな感じです。

1.旅武者での新規事業プログラムに参加(春〜夏)
2.Webディレクション/デザイン/プログラミング(春、冬)
3.LINE,SoftBankでのインターンと就活(夏〜秋)
4.Baseconnectでのインターン(常)

1は、1年生の夏に海外インターンシップに参加したことがあり、そのご縁で商品開発をすることになりました。

基本的に何をしても良かったので、ちょうどマスク全然ない!ような時期だったと、当初求められていたコンセプトと一致したのもあってオリジナルマスクの開発をやってました。

自分の役割としては、企画〜販売までのマネジメントとマスクの調達、デザイナーとの調整みたいなことをしてました。後は足りないポジションに自分が入ってやってました。

2は、ディレクションとデザインに20万くらい払ってスクールにいきました(自分なりに腹をくくったつもりでした)。その後、ちょっと時間が空いてからBaseconnectでやっているプログラミングのBootCampに参加してました。

Webディレクションはお客さんの課題を特定して提案書を作る。その中にワイヤーフレーム入れたり人日計算してコスト感詰めたり、あとはガントチャートに落としてスケジュール管理して、みたいなWeb制作を軸にしたディレクションの一連の流れをざざっと拾う感じでした。

デザインは先程と異なり手に職つける感じで、フォトショップでデザイン作ってHTML,CSS,ちょいJS使ってWebページ作る、みたいな初歩の初歩をやってました。(それでも存分に難しかったです)

BootCampはRuby,Rails,Reactの最低限の開発を2ヶ月でやりましょう、無料です!ってプログラムに参加してました。

3は他社どんな感じなんだろうと思って、すっごくイケてそうなインターンシップに参加してました。詳細はこっちに書いたので見てください。就活もそのインターンルートで進んだよ、という感じです。

4は引き続き。働く時間は減ったけれど、主に人事やKPIシートの作成・保守をやってました。

そして、成せなかったと冒頭述べた通り、最終的に「成果を出せた」と胸を張って言えるものはありませんでした。

強いていうなら3はインターンに合格しているんですが、それは2019年の積み上げを話しただけで、それを2020年の成果と言えるのかというと個人的にはびみょーです。ただの再生産で、それは貯金を切り崩したようなものだと思ってます。

それを踏まえて、各要素で何がダメだったんだろう?というポイントを考えてみます。

成せなかった理由

それぞれ2つくらいずつ挙げようと思います。

1の事業開発

1. スピード感の欠如
2. 異なる会社のやり方に適応しきれなかった

前者は、王道の顧客からフィードバックを得ながら改善していく、という良いサイクルを上手く構築できなかったです。

「ブランディング」「コンセプト」みたいなものを重視したり、お客さんではなくメンターからFBを貰うことが中心になって、お客さんにちゃんと届けてFBもらう、が出来てませんでした。

お客さんにアンケートを取ったり、ヒヤリングをしたりしてお客さんを無視していたわけではないです。

ただ本当にやるべきなのは、プロトタイプを作って見せる。そしてFBもらう。だったなーという強い反省を得ました。

後者は、Baseconnectで得たマネジメントに偏って、マネジメントがマネジメントであることが目的化しちゃってたな、という面があります。

決して方法論に偏重していたわけではないんですが、3人のPJなだけあって、もっとスピード感もってガシガシ進めていく方がやり方としてよかったなと思います。

自分もマネジメント比率を減らしてもっと手を動かすなど、自分が取るべき正しい役割を適切に把握しきれていなかったなと反省です。

2~3ヶ月くらいプロジェクトに参画させて頂いて、中間報告の時点で僕はこのPJを降りました。自分なりに、プロジェクトにおける期限内の成果に向かっていたつもりだったので、そこまでに成果を出せないなら辞めようと思ってたので。

自分がリーダーシップ取ってやればまあいけるやろ、って正直思ってたんですが、全然甘かったですし、まだまだ不足している部分ばかりだなと。

続いて、2のプログラミング系

1. キャリアへつなげていく意識がない
2. そもそも作りたいものがない

これらの次どうするか?という視点は結構大事かなーと思いました。(なぜ各スクールが転職保証をうたうのかよく分かる。)退路を断つために、課金に加えてそこまで考えられていることが大事かなと思います。

ここまでのスキルを身に着けて、次は実際の仕事や作りたいもので速攻実践、そしてお金にするというそこまでをワンセットで考えられていないなら、僕はスクールに課金すべきじゃないと思います。

普通にこれからプログラミングやりたいなら、月額980円のProgateで全然十分だと思います。安いし、とにかく丁寧で挫折しづらい設計になっているので。

Webディレクターの経験豊富なお話とか、改めてコードを書くのってむずいなって思えたのは学びなんですが、それに20万円まで学生が払う価値はないんじゃないかな、が僕の意見です。(ちなみにTECH ACADEMYを受講してました。)

結論、僕は次へのキャリアに繋げられず、今は全くコードに携わってないです。設計思想とかは興味あるので学んでいきたいなとは思うのですが、コードを書いて挫折するのももう3〜4度目なんで、一旦ケリをつけようかなと思ってます。

手に職をつけるのは、キャリアにちゃんとつなぐ意識を持って。趣味程度なら、課金もしなくて大丈夫。

4のインターン(3は別でまとめたので飛ばします)

1. 課題特定が難しくなった
2. コスト意識からおっくうになることが増えた

前者はシンプルに、自分の能力で特定できる課題が減りました。それは組織にとっては嬉しいことで、自分にとっては苦悩でした。

2019年は、目に見えて解かないと死んでしまうような課題ばかりだったので、いうなればとにかく手を動かしてその課題を1つ1つ抑えていくのが仕事でした。

そして、これは正直難しくないことが多かったです。うわこれは絶対に無理、と思えることは少なく(ぶっ倒れるようなものは除き)、まあがんばれば何とかなる、みたいに思ってました。

しかし、2020年になって、はっきりと顕在化した課題、みたいなものを僕の目線では捉えることが難しくなりました。

2019年末に、自分の部署のマネージャーから「視座、って言葉について自分なりに考えてみて!」って宿題を与えられていたのですが、インターンの視座では課題自体を認識することすら難しく、そこは中途の社員さんがカバーする領域なのかな、って思ってました。

もちろん自分の持っている役割が人事だった、というのもあるのですが、少なくとも社員さんと同じ視座で課題を認識できて、というのは今の僕には難しかったです。社員さんから渡されて、それを解いていく感じでした。

後者は、コストを意識するあまり、積極性が減ってしまったなという反省があります。

感染症の影響、また間接費ではなく直接費にお金を使おうという状況。そのため、前年より改善として自分が出来ることが減ってしまいやすい状況ではありました。それでも、提案を自分から全然できなかったのは反省です。

SoftBankのインターンシップで、人事の源田さんに「予算どうやって取ってくるんですか?」ってざっくり聞いたときに、「大抵のことは何とかなる。ヒヨッてちゃダメ。それをやりたいって思ったんだったら、粘り強く最後まで提案し続けること。」って仰ってました。

自分は提案がめちゃくちゃ通りやすいベンチャーにいながら、何をこんなちっぽけにひよっているんだと思わされた出来事でした。ダメだったとしても何も失わないのに、どんどん前に出ていかないと。

2021をどう過ごすか

ここまで踏まえて、来年こうしたいなと思うのは、

自分から提案し、成果を生むまでやりきる

ということかなと。

自分から提案は、課題に気付けるようになるという点と、あまり触れてこなかったけれどアサーションを含めてます。(認知行動療法、アサーションは一生の課題。学生の間に気づけてよかった・・・)

アサーションは正しく主張できるようになるための方法論なので、「言いたいことが言えない。会議の場でどうしても黙っちゃう。嫌なことがあっても我慢しちゃう。」みたいな人は学んでみてください。僕も必死に学びます。

後者には、今年出せなかった「成果」を入れて、そのアウトプットのために最後までやり切ります。

損切と継続ってほんとに難しいですが、そこは自分の決断を信じて自分の価値観に沿ってやっていきます。

就活を通して自分や過去の経験についていろんな言語化をしましたが、

・自分の価値観に基づいた意思決定をする
・自分と関わるチームメイトを笑顔にする

という自他の軸をぶらさず、来年1年は「成果」に対してコミットする1年とします。

仲いいメンバーと一緒に2020振り返りとかしているので、まだ2020振り返ってない人は一緒に振り返りしましょう!@ioriri1212までお願いします!

全然余談なんですが、このくそ厳しかった1年を、「今年「も」いい1年だった。来年はもっと良い1年に。」とそうやって捉えられる、そんな人が僕は好きです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございました!

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