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頭をめぐる、想いなど

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西澤伊織の今日、考えたこと
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2021年3月の記事一覧

タバコと宗教

一般常識に則った場合、見えないものの力を信じる様な言及をする際、一般的には前置きが必要になってきます。 例えば「私はアカデミックな人間ですが、この様なご縁は本当に神の計らいだなと思いました」などの前半の部分です。何かの偶然を自分が勝手に神に感謝するのならば、「私はアカデミックだが」、は本来は不要です。それでもやはり人と話す際はその前置きは必要になります。どうしてでしょうか?これは「私はアカデミックという事実に裏付けられたものを対象とする仕事に携わる、物事の分析を極めて公平か

ここ最近近所で非常に丁寧な戸建住宅のエクステリアのお仕事をされている職人さんが二人で毎日仕事をしているのだが、年配の親方のほうが向こうから歩いてくるのが窓越しに見えたので下に降りて声をかけたところ、同業ということもあってしばし気さくにお話ししてくださった。 その話の中で僕自身が今後の取引をするお客さんの価値観や感性がこのようにこちらと合致していればと思っているのだけれども、なかなかそうなるとどうにも絞れずにまだ探している最中なんです、という話をした後、これまで携わってきた仕

理解度を測るすべ

他者のある物事の理解を測るために「テスト」というものが存在すると思うのですが、その「物事を理解しているかを測るすべ」もまたどのように理解すれば良いかということを考えることができます。つまりテストは何を見るためにどのように作られているのか、ということです。今回は自身のテスト作成の経験からお話を進めていこうと思います。 例えば "china(チャイナ)" という文字を見ると、ほぼ世界中の人がそれは「中国」を指す、ということが分かります。これがもし「中国という国名を英語でなんと言