時間をかけることと高品質な成果を出すことは別の話
時間をかけることと高品質な成果を出すことは、全く相関性がなく別の話であると、最近めちゃくちゃ思う。
この違いを意識しているかいないかって、全然違うよという話。
きっかけ
20分で終わる作業を、2時間以上かけて終わらせる後輩。どうした?って思って作業の様子を見ると、手動かすの遅いな~無駄な動き多いな~。
「待って、その作業、1秒でできるよね?時間かけすぎ」
うん、最低な先輩だね。笑
だから、やり方と考え方を教えようかなって、思ったよ。
時間をかければいいって訳じゃない
エクセルで、「全シートの倍率を100%にしてA1セルにカーソルを合わせる」というお作法があるのを知っていますか?暗黙の了解的な。
例)全100シートで、現状倍率はバラバラ、カーソル位置もバラバラの資料を、今すぐに保存して他の人に引き継ぐとします。
①引き継ぐまでに何分かかりますか?
②どういう方法で実現しますか?
この2問に対して、どう答えますか?
~thinking time~
①は、②によって決まると思います。
平均で言えば1~5分くらいでしょうか?
②は、色々ありますね。
マウスのコロコロを一番上に持って行って、A1セルクリック、倍率100%をクリック、を1シートごとにやる人もいます。
まず全シート100%をひたすらクリックして、最初のシートに戻って、全シート「ctrl →←」を押しまくる人もいます。
私は以下のように答えると思います。
①1秒
②alt 2 押下
この例から何が言えるか。それは、
『全く同じoutputでも実現方法は複数あり、それを知っているか否かで作業スピードは全く違う』
ということです。
(私は、倍率100%でA1セルを選択するマクロを、2番目のリボンに登録しているので、「alt 2」で確実にミスなく1秒でお作法を完了できると思います。)
時間をかけなければいいって訳でもない
おいおい、さっきと真逆のこと言いだしてるぞこいつ。笑
時間をかければいいってわけでもないけど、時間をかけないことが必ずしも正義ではない、です。(これ大事)
何でか。
「outputを受ける人が何を欲しているか」が一番大事だからです。
少し時間がかかったとしても、図や絵が入っていないと理解できない人が成果物の受け手であれば、時間をかける必要があります。
少し時間がかかったとしても、印刷された資料より直筆の資料が重宝されるシーンであれば、時間をかけた方が成果物としてはより良いものとなります。
前に、先輩と私で同じ目的の成果物を出したときに、私の方が遅れて出したことがありました。
レビューをした上司は、こう言いました。
「先輩のは見づらくて手間がかかるから最悪だけど、君のは見やすくてこっちの手間もないから早く終わってとても良いよ」
先輩はいろんなフォルダにファイルをまき散らしていたみたいですが、私は一か所に集約する作業も行ったので、時間はかかりましたが結果的には良かった、ということです。
(まあ、だろうね。笑笑)
大事なこと
大事なのは、「自分がこうしたい」ではないです。
『相手が何を欲しているか』です。
ここをまず考えて、どれくらい時間をかけるのか、どれくらいの粒度・レベルで実施するのか、そういった要素を検討できると、時間をかけることと高品質な成果を出すことは別だと、思うようになると思います。
ここで言う高品質は、相手にとっての高品質、ですね。
それを分かったうえで、時間をかけるべきところと、時間をかけないべきところの見極めをします。
自分にとっての高品質は、いらないです。
相手の立場に立って、どういうものが欲しいのか、考えて、その中で一番の近道を探すことが、非常に重要かなと思いました。
まとめ
作業を効率化して余った時間でデザートを買いに行こう。
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