遺言#1 「気づき」の重要性わかってる?


21世紀を生きる50を超えたマツケンが人生を終える前に
1987年当時の20歳の自分に向けて発信する「遺言」という程のお説教、おじさんの長い話とも言う。
というか、大人になって「なんで早く教えてくれなかったんだよ!」って思うことをとにかく時空を超えて自分に訴えるメッセージ集です。
感覚的にはドラえもんに出てくるのび太としずかの孫の孫「セワシ君」的ポジションで綴ります。だめなんですよ、20歳のマツケン。


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まず二十歳のお前に言いたいことは「無謀」と「挑戦」は違うぞということなんだよな…。
君はそれなりに自信があったのかもしれない。
なにせ、入学早々「俺は年上だ」ってわけのわからん「自信」を振りかざそうとしてたよな。受験もせずに2年もぷらぷらプータローしてただけなのにな。

そのくせ「センスがいい」とか「いけてる」と
思って欲しいと思うがあまり、「痛い」やつになってたんじゃないか…と今の俺は思う。

だいたいなんでサスペンダーつけてんだよ!すぐやめろ、速攻でやめろ!
お前がいけてると思っていても、まわりからは「サスペンダーくん」
呼ばれてしまうのが君の未来だ。

もちろんファッションは時代によって変わるわけだが
「情報」をあつめてなかったろ、お前。
そういうのはちゃんと時代の動向をみていくものなんだよ。
「オリジナリティ」ってのは色々みてこそできるもので
経験や情報なしにやるのは「暴挙」でしかない。

大学デビューを目指すお前にとって経験のない勝手な思い込みは痛いだけだ。

しかし…
最初から何かを恐れて何もできないのは最もダメだ。
それなりの試行錯誤がないと、どこにも到達しないからね。
だから、そのままでいい。
「痛い奴」を「体験」するんだ。
そのうちその痛さによって「気づき」がもたらされるだろう。
それが大事なんだ。

いまお前に必要なのは「体験」と「気づき」。
ただ、なんとなく始めてしまうよりは
「これを頑張る」とテーマやキーワードを持つことなんだ。
テーマを持つってことは常にそのテーマを「意識する」ことになる。
自分のテーマを深く掘り下げていくと、
ほかの人よりも多くの「気づき」が生まれる。

「気づき」というのは、
なぜそうなっているのか?
なぜみんなそうなのか?なぜみんなそう思うか?
みたいなことがなど「腑に落ちる理由」が見つかったりするということ。
見方を変えれば、人間の本能や、経済の根っこが理解できたりするということ。

たとえばスーツのポケットには「ふた」みたいなのがついているけど
あれには理由があって
あのふたを中に入れるのか、出しておくのかにも基準があるんだよ。
https://suitmen.jp/114/
別にそんなことどうでもいいのかもしれない。
でもそれを考えた人にはそれなりの理由がある。
理由を知らずに「こういうもんだ」と思うより、その理由を知った上で
「自分はどうするべきか」を考えられる様になるべきなんだと思う。

最近の俺の中での気づきは
「なぜお金のデザインは何年おきかに変えるのか?」
2024年に日本は紙幣を刷新するんだそうだ。
簡単な理由は「偽造」を防ぐことだが、
じつは「タンス貯金」をやめさせるためでもある。
新紙幣に変わってしばらくして使えなくなるということは
タンス貯金の紙幣を銀行に持っていかなくてはいけなくなる。
すると「あ、あんたタンス貯金してるね」とわかるわけだし
脱税者を炙り出せる。

なんてことを知ると「ほほぉ〜」なんて思うじゃないか。

それは、国の意思が透けて見えたり、策士のほくそ笑みが見えてきたり…。
世の中は「気づき」に溢れている。全ての物事にはそうなったにはそれなりの理由があったり
深い思慮があったり、なかったり…
いいこともわるいことも。つまりそれに気がつくということは自分が思慮深くなれるということでもあるんだよ。

人から聞いたことをまるのまま受け止めてしまうのは
10代までだ。
今のお前は体験を通していろんな世の中の仕組みや
多くの先人の考えに「気づく」ことが大切なんだ。

教育なんてのも本来黙ってては知り得ない情報に「触れる」ことに
大きな意味がある。
それはまっさらなお前の脳みその中にちいさな記憶の「シミ」を作ってくれるだろう。
シミだけでもいいんだ。
それが後々いろんなものとリンクして「気づき」になるからね。

とにかく今はダサいと言われようがそこから得られる何かを
試してみればいいんだよ。それが積み重なって
確固たる自信や洗練された考えになっていくのだ。

じゃあなんで洗練されてるはずの今の俺の服がダサいかって?
それは、20才のお前が「ファッション」をテーマにしなかったからだよ!

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去年行った沖縄の海、ああ、はやくいろんなところにいきたい・・・


マツケンとは:
音楽を斜め上から作る会社
株式会社インビジと株式会社cotonの代表
音楽と音の次世代を考え続けています。
コンセプトは「音楽拡張」
「音楽で生きていくって難しいよね」が口癖

https://invisi.jp
https://invisidir.com
https://coton.tech

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