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「納豆、売るぐらいあるんど?」

1986年から南米のウルグアイで開かれた、GATT(WTOの前身)の多角的貿易交渉「ウルグアイラウンド」。特許権や商標権から、物品をともなわない「サービス貿易」の国際的取引の自由化などが124か国で話し合われ、1994年に合意された。

農産物も例外ではなく、日本もコメの輸入を受け入れることとなった。いくら経済大国だったとはいえ、国家としてのパワーは弱く、その後も貿易戦争において敗北を喫することとなった。

そんな1990年代初頭、とあるテレビ番組が人気だった。それが『タモリのボキャブラ天国』。芸人たちキャブラーが駄洒落を言う前の、タモリ色が前面に出ていた視聴者投稿型番組である。

その番組で特に印象に残っていたのが、この「納豆、売るぐらいあるんど?(ガット・ウルグアイラウンド)」である。幼き頃の私でさえ、その面白さはわかった。傑作だと思う。

ほんとにね、コメ輸入するより納豆を売ればよかったんですよ。健康志向で日本食が好きな外国の方に対して。そうすれば丸く収まった気がする(?)

ちなみに、次に面白かったネタは、「伊藤!」「よう加藤!」(イトーヨーカドー)である。まさか東北北海道信州あたりから消えることになるとは、当時は思いもしなかったのである。


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