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君は『うめぼしの謎』を知っているか

伝説のマンガというと、なんだかんだ言って少年ジャンプとかヤンジャンに載っていたマンガが多数派を占めるような気がします。マニアックと言いつつ、皆聞いたことのあるような。しかし、真の伝説的なマンガは存在すら伝説的。私の思う伝説のマンガは、三笠山出月先生の『うめぼしの謎』です。

このマンガは、今は無き『月刊少年ギャグ王』にて1994年~1996年に連載されていたギャグマンガ。ムササビみたいな主人公が、ひたすらシュールな行動をする内容で、当時これを読んでいた筆者は衝撃を受けました。4コママンガではあるものの、コマの外に落書きのような絵が描かれ、仕事の愚痴なども散見されていました。要は滅茶苦茶。吉田戦車のマンガのほうが普通に見えるくらい。

作者は三笠山出月と言い、連載当初は高校生。連載中に大学に進学するという強者でした。今は何をしているのかサッパリわかりませんが、たった3年ほどの連載で、これほどまでに読者に影響を与えたマンガはそうはありません。ちなみにペンネームの三笠山出月とは、阿倍仲麻呂の短歌「天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」から来ているようで、高校の授業中に思い付いたとのこと。

ちょっとタイミングがずれれば、もしかしたら今頃ギャグマンガの第一人者となっていたかも。それくらい、ギャグ要素の洗練度が半端ない。読んだことが無い人は、一度手に取ってみることをおすすめします。


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