日本M&Aセンターホールディングスの有価証券報告書訂正について

こんにちは!InvestorsHUB編集部です。9月に入りましてもなお厳しい残暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

2022/4/27にM&A仲介最大手の日本M&Aセンターホールディングスが、仲介事業において売上を前倒し計上する不正を行っていたことが判明いたしました。

M&A(合併・買収)仲介最大手の日本M&Aセンターホールディングスが、中核事業会社である日本M&Aセンターで成約前の仲介業務の契約書の写しを偽造するなどして売り上げを前倒し計上する不正が過去5年で83件あったと発表した。M&A仲介業は許認可が不要で、参入障壁が低いことから、市場には悪質業者が参入し、トラブルも増えているという。業界トップ企業が行った不正行為は、業界の信用を低下させることにつながりかねない

ダイアモンドオンライン

日本M&Aセンターホールディングスは多額の利益を上げ業界のトップを走る優良企業です。業界のトップを走るM&Aセンターホールディングスが何故不正を行う必要があったのでしょうか。



不正の実態は調査委員会の調査報告書に詳しく記載されておりますが、社内の営業目標達成に関するプレッシャーが大きかったようです。企業体質やインセンティブ報酬を基本とする報酬体系業界の未熟さ等様々な理由も挙げられております。また、会社が常に 120%の成長を求められることや、会社評価が売上数値と行動量によるKPIで行われており、顧客満足度の高い M&Aが評価されにくいなどの問題点も指摘されております。 M&Aの当事者は売り手と買い手ですが、株式会社InvestorsHUBでは会社で働く従業員の方々など様々なステークホルダーも重要な当事者であると考えております。売り手と買い手及び様々なステークホルダーにとって有益となるM&Aを目指すべきなのです。日本M&Aセンターホールディングスは自らの業績のみにとらわれることなく、様々なステークホルダーに感謝される真の業界トップ企業となるために、一度立ち止まって考えて直すべきではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?