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フィンテックシリーズ①:フィンテックの現況と今後の展望

はじめに

今回は、株価が比較的に好調なフィンテックに焦点を当て調査を行いました。

Adjustによれば「今年(2020年)、モバイルユーザーの90%がスマートフォンを使って決済を行い、モバイルによる決済総額は2022年までに121%増加すると見込まれて」いるとのことであり、非常に期待できる分野かと思います。

引用:Adjust

フィンテックとは?

Mattocoのまとめがわかりやすかったため、以下に引用します。
一言で言うと、フィンテックはITを活用した金融の革新であり、企業・個人に新たなソリューションを提供します。

フィンテック(FinTech)は産業・金融・ITが融合した革新的な金融ソリューションです。
その影響力は大きく、消費者のライフスタイルや企業活動、経済にも大きな変化をもたらしつつあります。
引用:mattoco

フィンテックの俯瞰図:企業・個人・金融業に対し多様なソリューションを提供

より具体的にフィンテックを理解していくためにまずその俯瞰図を見ます。

下の図は、経産省が出している日本のフィンテックのイメージです。

企業・金融業・家計のそれぞれにソリューションを提供し、さらに各者を繋ぐソリューションも提供しています。

企業の会計効率化や、決済・融資・保険の効率化・高速化・簡便化、投資・送金の低コスト化・簡便化・自動化、家計の資産管理高度化などなど、と上げていくとキリがないくらい多くのフィンテックがすでに導入されていることがわかるかと思います。

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出典:経済産業省

また、World Economic Forumは以下のような図で、フィンテックを説明しています。

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出典:WEF

この図によると、フィンテックは以下の7つの分野に分けられています。

• Digital Banking
• Lending
• Investment Management
• Equity Crowdfunding
• Market Infrastructure
• Payments
• Insurance

少し見難い図ですが、各領域の重要要素が図の中で説明されています。

経産省はWEFの情報をもとに以下のようにフィンテックのビジネスと技術の動向をまとめています。

こちらの資料は2018年の資料であり、2021年の今では、すでに実証されているものばかりなので、特に違和感のないものかと思います。

各種技術が発展し整備され、それによってできることが増え、そして規制も緩和されたために、今に至る、といったところかと思います。

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非常にフィンテックの領域が広いことがここまででわかったかと思います。なお、2018年時点では以下が主要なフィンテックな領域であるとマネーフォワードがしています。この領域ではかなりのレベルで実現されマネタイズも進んでいるかと思います。

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出典:Fintechの現状:マネーフォワード

フィンテックの今後の展望:草創期にあるフィンテックの成長率

ここまでで、フィンテックは非常に多様なソリューションをすでに提供していることがわかるかと思います。しかしながら、フィンテックはいまだ草創期にあるようです。

グローバルXは以下のようにフィンテックの現況を見ています。

現在、フィンテックの推定年間収益は6,750億ドルで世界の金融サービス業界の6%を占めるに過ぎません。さらに、消費者の破壊的技術採用について最近弊社が行った調査 によると、消費者がクレジットカードを少なくとも週1回使用した比率が84%だったのに対し、モバイルウォレットを使用した比率は11%にとどまっていました。このように現時点はフィンテックの普及率は依然として低いことから、フィンテック企業が伝統的金融サービス企業からシェアを奪う状況は当面継続し、フィンテック企業は今後10年程度は長期成長が続くと予想されます。
引用:グローバルX

今後も高い成長率を維持する予想がなされているフィンテック業界ですが、Kenneth Researchによれば、2018ー2023年の予測期間中に22.17%のCAGRで、2023年までに約3,057億ドルに達すると予想されています。

フィンテックの今後の展望:M&Aの増加と大型化

また、以前は身の軽いベンチャーが主導してきたフィンテック業界でしたが、現在は大企業も積極的にフィンテックを推進しているようです。

ガートナーは2030年までに伝統的金融機関の80%が廃業に追い込まれる可能性があるとしており、そのために既存企業も積極的に現状打破の活動を行なっていることが影響しているように思われます。

グローバルXによれば、「2018年以来、フィンテック関連のM&Aの活況」が続いており、「2019年だけでもM&A案件総額は970億ドルを上回り、うち100億ドルを超える大型案件が4件」あったようです。これからはM&Aが強くフィンテックの成長を推し進めていくことが予想されます。

日経も「世界のフィンテック投資、有望大型企業に集中 20年、件数13%減」というタイトルの記事を出しており、フィンテックへの大企業の参入が進んでいることが伺えます。

引用・参考:PRタイムズ
引用・参考:グローバルX

フィンテックの今後の展望:モバイル決済が成長を牽引

Kenneth Researchによれば、支払い/請求サービスセグメントは、グローバル市場での大きな成長を牽引し、2023年までに2,071億米ドルの収益を生み出すと予想されているようです。

その中でもモバイル決済は高い成長率を以下の図の通りに示しています。

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引用:グローバルX

その高い成長率のために多くの参入があり、SBUXのような企業も独自のモバイルアプリによる決済手段を提供しています。

モバイル決済といえばPYPL、SQなどが有名どころかと思います。次回記事では具体的な投資先の分析・調査を予定しています。

引用・参考:PRタイムズ

最後に

本記事は、フィンテックとは何か、現状はどうか、今後どうなるかをまとめました。非常に幅広い領域で大きな変化が起き、そして大企業の参入がさらにその変化を大きくしていくことを期待させてくれるような、調査結果となったかと思います。

次記事では具体的な企業を見ていくことで投資先を検討できるような調査・分析を行いたいと考えています。いいね、リツイート、サポート等の本記事の反響見つつ、今週中の次回記事の投稿も予定しております。

近頃のモメンタムや業界の動向を見ていると、一気にトレンドがフィンテックに来る可能性も十分にあると思いますし、面白い資料もいくつか見つかっているので、早めに次の記事に取り掛かろうと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。良い記事だと思っていただけたら、いいね、リツイートはとても励みになるので、よろしくお願いいたします。



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トウシドリの独り言(おまけ考察)

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@bird_investor 経歴:工学系→エンジニア→コンサル。  主な投資対象:米国株、ETF、仮想通貨。  投資歴:2017/12~。  米国株年初来成績:+8.5% (1/31現在) ※コメント、LIKEとっても嬉しいです ※投資は自身の判断·責任でお願いします