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逃げ切れたのは一人だけ!?爆速爆散投資詐欺事件!

皆様こんばんは!お気楽投資家ハルです。
先日ビットコインの相場では非常に大きな動きが生まれました。発端はただ一人の人間がTwitterプロフィールに一文字「ビットコインの絵文字」を付け加えただけ…。このたった一文字の影響力はすさまじく、僅か1時間程で約32000$から約370000と5000$もの急騰が起きたのです。ただ一言つぶやくだけで世界の相場を動かしてしまうこの人間の名は「イーロンマスク」氏、総資産19兆9500億円を持つと言われる、テスラ社CEOであり世界一の富豪です。彼がSNSで発信する言葉には計り知れない影響力を持っています。時には個人投資家へも牙を向く事があるのが厄介な所ですが…うまく利用出来れば大きな利益を得る事もできるでしょう。ちなみに私は焼かれました…忘れましょう。
さて、本日お話する内容は、詐欺案件まとめ記事第3弾となります。今回の詐欺案件ではタイトルにあるように逃げ切れたのが1人しかいない!?と称される詐欺案件です。基本的に詐欺の仮想通貨投資案件というのは「最初から1円も手に入れずに終わる」「急に出金停止となるが、ある程度までは収益がでる」のどちらかとなります。詐欺の案件であっても「出金停止の直前に全額引き出す」事が出来ればある程度の利益を得る事も出来るのが特徴ですね。しかし、私が知る限りこの案件では「一人だけ」しか逃げる事ができておりません。紹介を行ったインフルエンサーも軒並み損をした案件という珍しいものです。さて、なぜそのような事が起きたのか解説をしてまいりましょう!

1. 新たな案件!「ImBroker」のスタート!!

時は2019年9月15日、ウォレット案件が全盛期の中彗星のごとく登場したのが「ImBroker」というウォレット案件です。このころはすでに多くのウォレット案件が生まれ、また同時にトラブルによる出金停止がちらほらと出てきている時代となります。

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当時仮想通貨界隈では「ウォレット案件ってやばくね…?」と気づき始める人もでてきており、そんな中生み出された新規案件は「期待」「警戒心」の視線を一心に受けながら開始されていくこととなります。さて、そんな「ImBroker」の特徴を見てまいりましょう。

1-1 画期的なシステム!?(詐欺です)

他の詐欺案件と同様に、もちろん「ImBroker」にも「これは凄い!!」思わせるようなシステムが発表されておりました。結局ウソではあるのですが少し見てみましょう。

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「ImBroker」は「One account One World(1つのアカウントで世界を一つに)」というスローガンを掲げており、その言葉が意味する通りに、「当時散発していた多くの仮想通貨取引所をImBrokerに登録しておくだけで全て利用することができる」というシステムを作り上げようとしておりました。当時はまだバイナンスやFTX等超大手取引所だけ登録しておけばOKというような時代ではなく、「取引したいコインに合わせて取引所を選択する」なんて事をしている人も多く、実現すれば確かに画期的なものとなります。まぁ最後までこのシステムが稼働することは無く、金を集めるだけの詐欺話ではあったのですが、「完成すれば覇権が取れるのでは?!」と思わせるには十分だったのでしょう。私も参加してしまいました…しね。

1-2 超高額報酬が手に入る!!(詐欺です)

「ImBroker」の最大の特徴は、今から見ても「あり得ないでしょ…」と思わせるレベルの超高額報酬であったことでしょう。下記に参加プランによる報酬を出しておきますが…

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ご覧の通り、最低投資金額の100$であっても日利0.8%・月利24%と今見れば間違いなく「詐欺だわ草生えるwww」としか思えないレベルの高額報酬設定がされています。僅か4か月で原資回収が可能でしたからね。

もちろん当時は「一部案件で出金停止」が起きている時代であり、多くの人間は「さすがに半年持つことはないな…」と警戒心マックスの状態であり、参加を呼び掛けるインフルエンサーの中にも「出金は早めに!!」と呼び掛けているのが印象的でしたね。

1-3 紹介報酬は控えめ(これに騙された…)

当時頻出していたウォレット案件の中では抜群の報酬設定ではあったのですが、それとは対比するかのように紹介報酬は少なめに設定されていました。

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直接紹介者:5%~50% 2段目:2.5%~25% 3段目:1.25%~12.5%
4段目:0.625%~6.25% 5段目:0.3125%~3.125%
と当時の案件の中ではかなり少なかった印象がありますね。
先の記事「増殖する詐欺ウォレット!?騙し取る期間長すぎ案件!」で紹介したYoubankは直紹介者からは100%報酬を得る事ができましたからね。さすがに月利24%では紹介報酬を高く設定することは出来なかったのでしょう。「紹介報酬狙いの無責任インフルエンサーは滅しろ」と願う私にとっては「紹介しなくても報酬を得られる」案件は魅力的に映ってしまったんですねぇ…反省。

1-4 日本先行オープン!(詐欺ですよ)

この案件に参加してから「〇〇のみ先行!先行者有利!!」という言葉は全て詐欺だと断定する事としました。「ImBroker」は世界に発表される前に日本のトップリーダーに「先行参加できるよ!」として9月半ばに公開されたサービスであり、正式にオープンをしたのは10/8となります。アプリの公表と共に、入金も可能となり報酬も出ていましたが、出金が出来るのはしばらく後です、というかなり駆け足で始まった案件でありました。この時点から「こいつぁクセェ詐欺のにおいがするぜぇ?」という状態でしたが、警戒しながらも参加する方が多くいたのを覚えています。

1-5 投資金のロック期間は0!!(出金はロックされます)

「ImBroker」に入金を迫るインフルエンサー達はしきりに「投資した資金にロック期間はありません!いつでも解除できます。ロックなしで出金できる案件は凄い!!」と叫んでいた9月半ばですが、確かに自身の資産と投資資産への切替は自由に行うことができておりました。しかし開始直後はそもそもアプリに出金申請画面が存在しない状態であった為、「これは人が集まるぞ!出金が開始されたら利益をドンドン逃がしていこう」と出金開始となる事を今か今かと待つこととなります。

そして9月末ごろから待望の出金申請が可能となり、着金報告も相次いでいたため「よし!これで後は完全徹底のタイミングを計るだけだな…」と全員が考えている間に一つの問題が発覚します。それは

投資資金から解除したお金の出金に一定期間のロックがかかる

事が分かったからです。その期間は15日間であり、ロック期間中は「報酬が支払われない」という生殺し状態。これには私を含めた参加者達も「おや…?」と首をかしげることとなります。ただ当時は「ま、まぁ15日程度なら大丈夫っしょ。2か月くらいを目途に撤退だな」と楽観的に考える人も多かったのです。

しかしこの15日間のロック期間が
後に多くの悲劇を生むこととなるのでした。

2.なぜほとんど全員がやられたのか?

さて、ここまで特徴をご覧になっていかがでしたでしょうか?多くの人は「いやwww詐欺だろどう見てもwww」と思うのではないでしょうか?私もそう思います(笑)
ここからはなぜ多くの人間がこの案件で逃げる事が出来たのが一人になってしまったのか、その後の経緯をご紹介していきましょう。

2-1 少しずつ起きるトラブル…

順調に報酬が入り始め、ついに正式オープンとなった10月頭、参加者全員が毎日の高額報酬にホクホクしていた最中、当時のテレグラムでは少しきな臭いトラブルが報告されていきます。

1つ目にあったのが「不正出金の報告」でした。

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上記にあるように「自信の資産口座から身に覚えのない出金をされた」という報告が起きたのです。これには当時テレグラムを管理していた運営サイドの人間から「至急対応します!」と返信が入る事となるのですが、その後しっかりと解決したかはあやふやなまま、さらにトラブルが増えていくこととなります。

全員が「これはやばいな…」となったのが2つ目のトラブルである「出金遅延」の頻出です。これは特に1000$を超える高額出金が相次いで遅れていく事が発覚していきます。運営側からは「順次対応していきます!高額な為手作業で出金作業を行っているので遅れているだけです!」という報告がされましたが、この時点で「これはダメなんじゃないか?」という空気が広がりだし、多くの人が投資資金を解除する流れとなりました。

しかし、ここで忘れてはいけないのが、出金が可能となるまで15日間のロック期間が存在している事です。僅か開始してから1か月ではありましたが、私を含め多くの参加者は10月後半に入り一斉に「逃げ出す」事を決めたのでした。

2-2 ロック解除が出来ない!?

投資資金はロックされていますが、それまでに得た報酬は出金申請が出来たので、我先にと出金を行っている最中決定的となる事件が起きます。

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15日後にロック解除となる筈が、解除直前に自動でロックキャンセルされる

自体が起きるのです。勿論待機していた15日間は報酬も出ていない為「ロックをキャンセルするならせめて報酬を支払え!」と怒りの声も出始めます。この時点から運営側からはそもそも情報が発信される頻度が下がってきており、テレグラム管理者も雲隠れをするなど、混乱と不安が一気に広がる事態となったのです。出金申請はさらに遅れ始め、「これは…ダメか?」とあきらめる人も出てきました。

2-3 そしてやってくる出金停止!

11月頭についに完全な出金停止となり、あらゆる資金が凍結されることとなります。
9月半ばから先行スタートし、正式オープンとなったのが10月初めの為、僅か1か月程度とものすごーーーく短い案件となってしまいまったのです。
テレグラムでは

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と話をされるように、原資を回収するためには、プレオープンから参加した場合は2週間・正式オープンから参加した場合は1週間程度と「いや無理だろ」というレベルでの短期間しか逃げる時間が無く、参加したほぼ全員が損をして終わる最悪の案件となったのでした。
テレグラム報告で「いやーなんとか原資回収できました」と報告したのは私が見た限り1人しかおらず、その人は「逃げ神だな」と称されておりました…。

3 やっぱりでてくる言い訳と引き延ばし

さて、例にもれず、「ImBroker」も引き延ばし作戦が実行されます。

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「ImBroker」運営からは突如「運営はゲーム提供アプリkingに受け継がれます」と唐突な発表がされ、運営から依頼されたのであろうインフルエンサーからは「資金をkingに移すことで出金が出来るようになりますよ!」と宣伝されることとなります。

が、勿論これは罠でした

ちなみに「ImBroker」から「king」に資金を移す際に「ImBroker」に多少の資金を追加しないと出金が出来ないという理不尽な仕様であった事も付け加えておきましょう。
当時のインフルエンサー達の中には「ImBroker」の救済です!と言いながら「新規案件がスタート今なら先行者利益が貰えるよ!kingに投資しよう!」と宣伝を始める邪悪な存在もおり、「こいつら本気で自分さえ儲かれば良いんだな…」と怒りを覚えましたね…(そのインフルエンサーの一部は今なお名前を変え活動を継続しています…嘆かわしい)
結局king自体も即座に出金停止となり、「ImBroker」から始まった悲劇は参加者の多くが損をするという誰も幸せにならない結果となったのでした。

4 まとめ

今回の案件から特に注意を促したいことが一つだけあります。「高額な報酬に注意しろ」「ロック期間のある案件には投資しない」なども勿論注意が必要なのですが、私が特に実感したのが

「案件の生まれるタイミング」です。

最初に解説したように、「ImBroker」が生まれたのは「すでに多くのウォレット案件が生まれ、また一部の案件がつぶれていた…投資する人間も警戒心が強かった」タイミングとなります。つまり「ImBroker」が生まれたのは「ウォレット案件そのものが終わりを迎える」タイミングだったのですね。(※終わった筈のウォレット案件を復活させ、多くの被害を生んだPGAは例外であり史上最悪の詐欺です。詳しくは「【驚愕】被害総額〇億円!!?被害者たちの証言から見えてくるP〇Aの恐ろしい手口とは!?」をご覧ください)
仮想通貨詐欺投資案件というのは、ある一つの案件が盛り上がると必ず「真似をする案件が生まれる」特徴があります。そして後に生まれた案件であればあるほど「潰れるまでの期間が短くなる」事となります。当然ですよね?最初は「この案件は数年続く神案件!」と全員が思っていても続々と潰れていってしまえば「次の案件は2か月で撤退すれば儲かるな…」と考える人が増えていきます。結果として「ImBroker」のように超短期間で潰れる案件が生まれてしまうのでしょう。

今、皆様の中に参加している投資案件はどうでしょうか?すでに似たような案件を真似しただけのものではありませんか?もしそうであれば、もしかすると明日にも出金が出来なくなるかも…しれませんね。

今回の記事はいかがだってでしょうか?面白いとか感じていただけた方は是非フォローといいねをお願いいたします!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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