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相場格言・・・って書いたものの ◇其の陸「提灯をつける」

相場格言「提灯をつける」

【ちょうちんをつける】

<意味>

株価が大きく変動した相場において、株価の動きに追随して、その相場に参加すること。

<思うこと>

図1はQDレーザの株価と出来高のグラフです。出来高とは成立した売買の数量のことです。出来高が多ければ、相場が活発化していることを意味します。

図1 QDレーザの株価と出来高

出来高が多い部分を赤丸で囲んでみました。その時期は株価が大きく変動しています。相場格言の言うように提灯をつける投資家が参加しているため、出来高が多くなっていると思われます。
 
自分は中長期の投資を行っていますが、以前は短期投資をやったことがあります。短期投資家は提灯がついている銘柄を選ぶので、証券会社の出来高ランキングの上位の銘柄(特にグロース市場)を選びます。
 
うまくいくと、短期間で相当な利益を得ますが、相場が荒れているので、ちょっとした間違いで大きな損失を被ることがあります。
 
短期的な相場の動きに神経を使うので、自分はやめましたが、出来高が急に増えると相場が荒れるのは株式投資の知識として知っておいた方が良いでしょう。
 
提灯をつけるという人間の行動心理は普段の生活でもよくあります。一体、誰が最初に提灯をつけたのか気になります。


<相場格言と全然関係ない経験談>

自分が小学生の頃、ギャグ漫画を読むと「巨人の星」のパロディがお約束のようにネタに使われていました。
 
最初に提灯をつけたのはどの作品なのかわかりませんが、多くの漫画で読んでしまったため、本当の「巨人の星」を読むとギャグを思い浮かべてしまい、シリアスな気持ちで読めなくなってしまいました。

漫画のパロディではないのですが、漫画を読んでいる多くの日本人の記憶に残っている記号があります。それは「写植記号BA-90」です。名称を知っている人はほとんどいないので下の絵を見てもらえれば分かると思います。


写植記号 BA-90


正式名称は「Full Moon With Face」ということなので、おじさんかと思っていたのですが満月だそうです。
  
BA-90も「巨人の星」のパロディと同様に最初に提灯をつけたのは誰だかわかりませんが、漫画の吹き出しにあるだけでギャグになってしまいます。ほのぼのとした忘れることのできない記号です。

BA-90を意識しながら、漫画を読んでみると、特にウケを狙うわけでもなく、至るところで見つけることができます。下の絵は「こちら葛飾区亀有公園前派出所(新世紀ミニ四駆の巻)の表紙です。ちゃっかりBA-90(赤い矢印の部分)がいます。

こちら葛飾区亀有公園前派出所「新世紀ミニ四駆の巻」の表紙

 ただ、写植のみで、絵文字等にはないので、若い世代の認知度が低くなっているようです。

写植時代の漫画を読むときにはBA-90を探してみるのも面白いと思います。


-おわり-


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