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【約定すれば必勝】無敗の先物OP組み合せ戦略

はじめに

日経先物取引とオプション取引 (以下OP取引) の特徴をご存知でしょうか?これらは共に日経平均株価の増減により損益が決まります。

先物取引は、日経平均株価の変動に対して比例して損益が決まります。(図1)

図1. 先物取引の損益

一方、OP取引は、日経平均株価が一定額の額に達するまでは利益や損益が変化なく、一定額を越えると比例して損益が増えます。(図2)

(a) コールオプションの損益
(b) プットオプションの損益
図2. オプション取引

先物取引とOP取引を組み合わせることで、損益ラインのグラフを様々な形状にできます。

私は、色々な合成を試して、ある一定の条件を満たしたとき、日経平均株価の上下動に関わらず、必ず利益を出せる方法を見つけました。

もう一度言います。
・ある条件を満たすこと 
・注文が約定すること
これだけで、日経平均株価の上下動に関わらず、必勝の方法があります。

【参考】先物OP取引について

※ 本記事は先物OP取引の概要を理解した上でお読みください。

本記事が提供する情報

① 無敗の先物OPの組み合せ方
② 組み合わせ時の損益シミュレーション

① 無敗の先物OPの組み合せ方

まず、オプション取引のみで、疑似的な先物を作ります。

例えば、
[先物買建]=[コールオプション買建]
     +[プットオプション売建]

[先物売建]=[コールオプション買建]
     +[プットオプション買建]

です。この時、疑似先物買建が通常の先物買建より有利になるケースがあります。

具体的には、まずプレミアムが

[コールオプション買建]
 < [プットオプション売建]

となる場合で、買建で支払う金額より売建で受け取る金額が大きい分だけプラスになります。

さらに、オプションの権利執行価格が現在の先物価格と離れている分だけ、マイナスになったり、プラスになったりします。

例えば、[コールオプション買建]と[プットオプション売建]の権利執行価格が28,000円で日経平均株価が28,500円の場合、日経平均株価に変動がなくても500円のマイナスになります。

よって、疑似先物が通常の先物より有利になるためには、

 [プットオプション売建]-[コールオプション買建]-([OP基準価額]-[先物価格])>0

となる必要があります。

また、疑似先物買建の日経平均株価の変動による金額変動は、先物売建をすれば打ち消すことができます。

よって、

 [プットオプション売建]-[コールオプション買建]-([OP基準価額]-[先物価格])>0

となるときに、

・コールオプション買建
・プットオプション売建
・先物売建

をすれば、日経平均株価の変動に関わらず
必ず利益を得ることができます。

理解が追い付かない方は、
②で具体的な組み合わせを見てみましょう。

② 組み合わせ時の損益シミュレーション

SBI証券ならスマホアプリでシミュレーションすることが出来ます。

現在の値段で、2024年5月が期日の、
・先物ミニ10枚 売建
・コール 385,000 買建
・プット 385,000 売建
をする場合です。

約定時の損益は
・プット売建のプレミアムで +710円
・コール買建のプレミアムで -170円
・先物売建 0円
・先物とOP権利執行の差額-530
合計:+10円

これに売買手数料がかかります。

組合せの例

もし、日経平均株価が上昇したら
・プット売建:+0
・コール買建:+比例
・先物売建:-比例
合計:0

もし、日経平均株価が下落したら
・プット売建:-比例
・コール買建:+0
・先物売建:+比例
合計:0

よって、価格変動による影響は0で、満期には、約定時の損益がそのまま残ります。

OP取引の専門用語を使うと、ガンマの値が0になります。

シミュレーターの結果

上図はシミュレーターの結果です。ガンマの値はほぼ0で、満期での利益は日経平均株価の金額に関わらず計算の +5 円で、1枚あたり5,000円の利益です。

つまり、約定さえすれば無敗の戦略です。必ず1枚セットあたり5,000円の利益が得られます。

本戦略の注意点は、しっかり約定させることです。オプション取引は板が薄いので注意が必要です。たそれだけで、リターンは小さいですが、必ず勝てる投資が出来ます。

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