追加購入のサイン-A Three-Weeks-Tight Pattern-

When To Buy Growth Stocks: How A Three-Weeks-Tight Pattern Gives You An Extra Buy Point

November 09, 2021

https://www.investors.com/how-to-invest/investors-corner/how-the-3-weeks-tight-pattern-gives-you-an-extra-buy-point/

今回はこの記事を簡単にまとめてみます。
前回の記事の原文の中に「buy point of a three-weeks-tight pattern」という表現がありました。
これを深掘りするのが目的です。

この動画もこのパターンを理解するには非常に有用なので添付しておきます。

three-weeks-tight patternとは

これはブレイクアウト後、少なくとも3週間連続で一定の価格水準を維持した場合、次に高値を更新する前に株式を追加するチャンスだというパターンです。
ただし、これはその企業の悪いニュースや市場環境によって下落に転じることがあるため、注意が必要であることも重要です。
期間は「少なくとも」3週ということであって、4週やそれ以上になることもあるようなので、その点は言葉通りに解釈しないように気をつける必要があります。

そしてなぜこのパターンが買い増しをするチャンスかということですが、ブレイクアウトに成功したチャートは、その後利益確定で下落してしまうことが往々にしてありますが、ブレイクアウト後にも一定水準で推移しているということは、大口の投資家が売っていないということを示すからです。(大口の投資家の支えがあるため、底堅い動きをしているということです)
そしてここで少しずつ静かに買い進めることで、平均取得単価を上昇させないようにしています。

サイズ・エントリーポイント

今回の「three-weeks-tight pattern」は基本的には、そのブレイクアウト後の買い増しのポイントであると言っています。
強気相場において、最初に株を買うタイミングは、基本パターンの適切な買いポイントをクリアしたときです。基本パターンには、カップ・ウィズ・ハンドルを始めとしていくつもありますが、ブレイクアウトが健全であれば、その銘柄にポジションを立てます。
今回「three-weeks-tight pattern」で追加するサイズは、8分の1や4分の1など、最初に立てたポジションの一部にとどめるべきとしています。サイズに関してはその時の状況によって考慮すべきとのことです。
元々のポジションの一部にとどめるべき理由は、先に述べたようにこのパターンは必ずしも上昇を強く示すパターンとは限らないため、追加購入を多くしてしまうと、平均取得単価が大きく上昇してしまい、「three-weeks-tight pattern」の後、もし下落すると、損をしてしまう可能性があるからとのことです。
正しいエントリーポイントは、パターン内の最高値に10セントを上乗せしたところで、エントリーポイントに達した時、週次の出来高が伴っているのが理想的なパターンです。平均出来高より40-50%超えているのが理想です。
エントリーポイントのあたりは上値が重くなっているので、ここを出来高を伴って上抜けることが重要なんですね。
前回の記事の要点とも重なりますが、やはり出来高は必ず株価とセットで見るべき重要な要素ですね。

終値がほぼ同じで推移すること

終値がほぼ同じであることが重要で、その銘柄に対する全体的な需要が非常に高いことを示唆しており、もし各週の終値の差が1.5%を超えている場合は、あまり良くない兆候です。理想的には1%以内とされているようです。
この終値がほぼ同じ値で推移するパターンは「オニールの成長株発掘法」の最初のチャート解説でも頻繁に出てきます。

具体例

上記HPより引用

まず今回は①でカップウィズハンドルから、②で出来高を伴ってブレイクアウトしています。
③では10週移動平均線で反発をして、ここも追加購入するにはいいポイントとされています。
④では大きく上昇しています。(記事に詳細は記載がありませんが、10週移動平均線での反発が毎回安値を切り上げながら3回繰り返しているのでascending base と呼ばれるパターンなんじゃないかと思います。これに関しては次回以降取り上げたいと思います。)
そして⑤で今回の「three-weeks-tight pattern」が出てきます。
終値は28.25、28.25、28と、値幅は1%未満でタイトな動きだったことは、理想的な形です。
その後は買いポイントを上抜けして、その後の大幅な上昇へとつながっています。
(日足チャートが確認できていないのでブレイクアウトした日の出来高に関してははっきりしませんが、上抜けした週の出来高は平均を切っているので、出来高を伴っていれば、より理想的な形だったかもしれません。)

感想

今回はブレイクアウト後のパターンとしての記載でしたが、もし最初のブレイクアウトで買えなかった場合に、次にエントリーするポイントとして考えることもできると思うので、「three-weeks-tight pattern」を見つけたときには、watch listに入れておいてもいいと思います。
ただしその場合は、今回の指摘のようにサイズは小さめにしたり、損切り設定を狭めにしておくことが重要なのかなとも思います。


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